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内容説明
深刻化する児童虐待や家庭内暴力、思春期の拒食・過食症や対人恐怖…。家族の密室化がすすむなか、現代社会の生みだす心の病の治療にかかわって注目される著者が、豊富な症例をもとに綴る“心の傷”の癒し方。トラウマとは?複雑性PTSDとは?奥底にひそむ「傷」を見つめ、素直な気持ちと向き合うための、現代人必読の書。
目次
「心の傷」を見つめて(家庭という「収容所」のなかで;「心の傷」=トラウマ;思春期と家族の病理;現代社会が生み出す怒りと暴力;心の傷の癒し方)
人と自分との境界(他人との境界線について;親と子の境界線について;家族とは何か)
思春期の摂食障害
著者等紹介
上村順子[ウエムラジュンコ]
精神科医。1955年、高知県に生まれる。旧姓、三橋順子。医療法人清流会めだかメンタルクリニック院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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青蓮
58
友人から貰った本。まるで自分のことが書いてあるようで、読んでて勉強になった。特に「人と自分との境界」と言う部分で、私も人との境界線をうまく作れないのが、対人関係の辛さの根本の原因であることを知った。どこまでも「いい子」でいることの苦しさ辛さ、それに伴う障害も書かれていていい加減「いい子」を辞めるべきなんだと。今すぐにはそれを辞めるのは難しいかもしれないけれど「いい子」を辞めたら今よりずっと生きやすくなるだろう。いつも人の顔色を伺って生きてきた。私の人生の主役は私自身。もう他人に自分を明け渡すのは辞めよう。2015/06/19
Kyo
1
平易な言葉からして一般向けなんだろうけど、それを鵜呑みにさせちゃまずいでしょ?な断言調がそこかしこにあって、はらはら(いや、私がはらはらしても仕方ないんだが)。全ては虐待?全ては親子関係に起因?「最近、多く見られるのが…」それ”今”に限った話?と疑問符いっぱい。自他の境界線については興味深く読めたが2012/01/21