内容説明
秀吉の後継者になれなかった悲運の武将・豊臣秀頼の劇的な生涯を描く渾身のノンフィクション。
目次
秀頼の誕生
秀吉の朝鮮出兵
秀吉・秀頼対関白秀次
関ヶ原の役
豊臣家、衰退を早める
孤独の秀頼
大坂夏の陣
落城
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつきネコ
2
豊臣秀頼が死んでから、400年の今年だからこそ、気になり読んでみた。秀頼を単体で秀頼と言う個人は見えず、淀君と家康の間にしか、秀頼は見えないのは残念だな。当初家康は秀頼を一大名の存続させるために行動しているのは意外。そのターニングポイントが秀忠の将軍就任であり、淀君の拒否が理由。豊臣家が滅びた原因は家康で、遠因は淀君と言うことだった。しかも、淀君のやる気のせいで幸村ら浪人集の意見を押し殺し、さらに秀頼の最後の意思すらも留めてしまった。本当に淀君がいなければ豊臣家は滅びなかったかもしれない。2015/03/31