内容説明
和辻哲郎はハイデガーをどこで乗り越えようとしたか?ドイツの俊英が現代日本の思想の可能性とその射程を解明する。
目次
第1章 日本の思想の受容構造についての考察(「日本思想」か、それとも「日本の思想」か;日本論―自己省察と自己主張 ほか)
第2章 日本のハイデガー受容におけるパースペクティヴ的統合の役割について(手短かな概観;「有の問と絶對無」―辻村公一のハイデガー解釈 ほか)
第3章 和辻の人間の規定とハイデガーの現存在の規定について(現存在を「人間」とみなす伝統的な解釈を和辻がつかみとる仕方;ハイデガーの現存在分析に対する和辻の批判 ほか)
第4章 和辻の解釈学のコンテクストでの「空」の概念(被投性と企投―ハイデガーの本来的自己了解の可能性と限界について;本来性と非本来性の関係規定について ほか)
著者等紹介
リーダーバッハ,ハンス・ペーター[リーダーバッハ,ハンスペーター][Liederbach,Hans Peter]
関西学院大学社会学部助教授。専門は哲学、日本思想史。フランクフルト大学文学部哲学科・文化科学部日本学科、テュービンゲン大学哲学部哲学科・文化科学部日本学科、中央大学大学院文学研究科哲学専攻研究生を経て、テュービンゲン大学で博士号を取得
平田裕之[ヒラタヒロユキ]
1965年生まれ。中央大学文学部非常勤講師。専門はハイデガーを中心とする現代哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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