内容説明
「東洋のパルテノン」といわれるアンコール・ワット。カンボジアに残るこの遺跡は、9世紀から13世紀にかけて築かれたクメール文明最大の墳墓建築である。ヒンドゥー教の宇宙を表現した浮彫りや彫刻、複雑かつ巧みに組み合わされた回廊や祠堂…荘厳な雰囲気をかもしだすこの遺跡には一体、どんな魅力が隠されているのか。本書ではこれまで取り上げられてこなかったアンコール・ワットの建築的魅力を解明するとともに、その周辺を取り巻く遺跡群についてダイナミックかつエネルギッシュに紹介。誰も書かなかつたクメール建築の見方や楽しみ方、クメール文化特有の造形感覚解読術を指南する。
目次
第1章 東南アジア建築への誘い
第2章 アンコール・ワットの魅力
第3章 アンコール遺跡を訪ねて
第4章 東南アジアの造形解読術