感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
14
ベンサム、地味だ。80年をこえるその人生に”おもしろ”はないものかと読んでみたものの、まあ地味。あえてエピソードを挙げれば①ベストフレンドは野ネズミ…「野ネズミたちはベンサムにとっては心の友だった。かれは、それ以外にはほとんど遊び仲間の子供たちを持たなかったからである。」(p79)。②悪文家としても知られる「かれは自分の学説を展開するのに新しい学術用語をでっちあげた/そののちにも一般に使われているものは、あまり多くない。」(p84)。だけど、internationalっていう言葉はベンサムの造語なんだと。2015/06/22
posanian
3
マイケル・サンデル氏の著書を読み、功利主義に興味をもったので借りて読んでみた。功利主義に対する先入観を払拭してくれた。2012/06/12
抹茶ケーキ
0
前半は伝記、後半は思想(とくに道徳、政治、経済について)。最後の章では植民地政策に与えた影響。まとまっていて普通に分かりやすかった。ただ植民地支配の解放者としてのベンサムを強調しすぎているとは思った。あとどうでもいいことだけど、伝記のところでちょくちょく教訓話みたいなのを挟み込んでくるところが個人的には癪に触った。2016/03/31