内容説明
本書では、遺伝子工学の基礎となった分子生物学の常識から説き起こし、遺伝子としてのDNA,RNAの構造、諸性質をはじめ、遺伝子工学で用いられるおもな酵素の性質についても解説し、遺伝子工学をその基礎から理解できるように心がけた。さらに、遺伝子工学技術を利用した、バイオテクノロジーの成果の代表的なものを、微生物と培養細胞、植物、動物を対象としたものについて概説し、さらに遺伝子診断と遺伝子治療の例についても述べた。
目次
遺伝子工学の意義と概要
大腸菌宿主ベクター系
各種の宿主ベクター系
遺伝子の精製
試験管内でのDNA分子の切断と結合
形質転換の方法
特定遺伝子の検出法
遺伝子の構造解析
染色体の物理地図
遺伝子の活性発現〔ほか〕