暁斎妖怪百景

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  • サイズ B5判/ページ数 147p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784336040831
  • NDC分類 721.9
  • Cコード C0071

出版社内容情報

幕末明治の天才絵師、河鍋暁斎の妖怪画・幽霊画をはじめて集大成。傑作『暁斎百鬼画談』を中心に百余点をオールカラーで収録。「近代人でありながら妖怪の読み方を識っていた、稀有な絵師」(京極夏彦)。

内容説明

本書は、幕末明治の天才絵師・河鍋暁斎の妖怪画をはじめて集大成した。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

90
河鍋暁斎の妖怪画を集めた画集です。浮世絵の時代から肉筆画中心の時代になり、その色彩はやはり人の手でしか描き出せないものがあると思いました。『暁斎百鬼画談』からのものだけではなく、幽霊画なども豊富におさめられているので見応えがあります。巻末に解説があるのも丁寧ですね。ユーモアからリアルまで様々な妖怪画・幽霊画が楽しめるのでお得感があります。実際に暁斎の肉筆画を見ていますが、自分が見たものがこうして手元に残るのが嬉しいなと。2017/08/23

藤月はな(灯れ松明の火)

44
「幽霊画」がテーマの卒論の資料として読了。京極氏は「暁斎の妖怪は鳥山石燕が意味づけして秩序付けた『博物学的記号』としての妖怪を意味づけはそのままで再び、混沌に帰した」という。「幽霊画」については二番目の妻、登勢の死に姿のスケッチを基にした上で光の効果を使ってリアリティを出したようだ。写実派である応挙の微笑む美女の「幽霊画」とは異なる、窶れてこちらを睨みつけるような「幽霊画」。応挙にはない一種の「幽霊」の生々しさには、時代ごとの美意識や死生観、絵の描き方への変化が関与しているのではないだろうかと考えています2014/10/10

GaGa

38
河鍋暁斎の妖怪画を集めた作品集。京極夏彦が短い文章を書いているが、ほとんど画集と言っていい。京極ファンなら手元に置きたい一冊で、ほとんどの絵がカラーで掲載されており、価格はむしろ安い方ではないだろうか。「地獄極楽めぐり図」はポスターで欲しい(笑)2013/05/22

とんかつラバー

14
暁斎の作品は残酷だったりおどろおどろしいものが多いが「妖怪」となるとどこか愛嬌があって面白い。文明開化に伴って新聞を読む妖怪や地獄の獄卒たちなどは暁斎が生きていた当時を反映している。私が好きなのは化け狸たちが金玉を炬燵布団にしたり船にしたり帆にしたり、布袋さんのコスプレの袋にしてる絵。2023/04/03

Tanaka9999

10
1998年発行、国書刊行会の本。まえがき書いている京極夏彦の文が目的のようなもの。まえがきで簡単な説明があるし、解説もあるから、解説と突き合わせて読むと面白い、しかし、解説にあわせて読み過ぎるとつまらないかな。まぁ、妖怪とかにあまり詳しくないので、思ったほどおどろおどろしい絵ではないな、という感想2021/11/07

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