カッパ・ノベルス<br> フリークス

カッパ・ノベルス
フリークス

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  • サイズ 新書判/ページ数 321p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334071868
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

「J・Mを殺したのは誰か」―そんな一文で終わる原稿を、私はもてあましていた。入院患者が書いたそれは、“解決篇”のない推理小説そのものだったのだ。極度の容姿コンプレックスに憑かれた男、J・M。彼は五人の子供たちに悪魔じみた人体改造術をほどこし、森の奥深くの屋敷に幽閉していた。ある日、そのJ・Mが屋敷の地下室でずたずたに切り裂かれて殺害された。犯人は子供たちのうちの一人なのか。私の友人である探偵・彼は、この難問にどう挑む。表題作ほか、三つの病室を舞台に謎と恐怖と驚愕の世界へ読者を誘う、異色の綾辻ミステリー傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜兎

7
夏の文庫フェアから。異常も正常もわからない。解説が余計だった気がするけど、確かに適当な病名つけたりしてなかったのは良かったと思う。2015/08/16

そのぼん

5
精神病院の患者をモチーフにした作品集。中編で、連作ミステリってこともあって、サクッと読めました。人の心って複雑で、見方を変えればこんな風になるのか、と思いました。ミステリーなので詳しいことが書けないのがもどかしいですが(笑)。 2011/06/10

takaC

5
1995年1999/01/01

ayaka

3
初読みじゃないんですが久し振りすぎる作家さん。アリプロの「凶夢伝染」が「Another」のアニメの曲だと知り、「凶夢~」と言えばトッド・ブラウニングのフリークス!と思ってたら、まんまなタイトルの作品があると聞いて。 畸形はわりかし好きなので、雰囲気などとても楽しめました。「孤島の鬼」も出てきて満足です。異常と正常の境界ってどこにあるんでしょう、本当に。人間誰しもフリークだという考えには少し共感できます。そして自分に足りない部分があるということを自覚するのは、私は大事だと思うのです。2013/08/28

abi.ちゃん

3
精神病院の患者の世界を、ミステリー仕立てで描いた中編集。10年ぶりくらいの再読ですが、ラッキーなことにすっかり内容を忘れていました。当時は陰惨さばかりが印象に残ってあまり好きでなかった気がしますが、今読むと、やっぱ綾辻行人は面白い!と思えました。最近の作品はあんまり・・・だったので、久々に「ホ~ッ」となりました。2010/09/12

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