光文社新書<br> チョムスキー入門―生成文法の謎を解く

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光文社新書
チョムスキー入門―生成文法の謎を解く

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  • サイズ 新書判/ページ数 226p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334033446
  • NDC分類 801.5
  • Cコード C0210

内容説明

「言語学の巨人」の難解な理論を、“マチケン”先生が分かりやすく丁寧に解説。「抽象的思考力」を身につけるための一冊。

目次

第1章 文の構造を分析する(「文法」とは何か;語順の決まり ほか)
第2章 生成文法とは何か(生成文法の登場;文の構造を表す方法 ほか)
第3章 深層構造と表層構造(句構造規則は単純な方がいいのか;句構造規則を超える―深層構造の登場 ほか)
第4章 普遍文法を追究する(生成文法と主語、目的語;普遍文法を仮定する ほか)

著者等紹介

町田健[マチダケン]
1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得。名古屋大学大学院文学研究科教授。専門は言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kochi

19
生得的な人類共通、普遍の言語能力を前提として、言語の本質を解明するための、普遍的な理論である「生成文法」を構築したチョムスキー。本書は、その基本的な考え方、理論の歴史的変遷を、わかりやすい英語例文を参照しながら説明するとともに、その問題点を指摘する。その理想主義的な考え方に魅かれる人、信奉者には、理論の矛盾にズバリ踏み込む本書は、評判が悪いのではないかと思われるが、評価するところは評価し、問題のあるところは指摘するという中立的な立場で書かれていて、バランスよく生成文法を理解できるのではないかと思う。2018/10/31

たばかる

18
勿論言語学の点のみ。現在の言語学者の中でもチョムスキー派は多数を占めるそうで、そう考えると様々な言語を生成文法と表層/深層構造で説明できる点では理論として力が強い。一方で、動物の組織的行動の分析などを通した生物学の発展から、“人間のみが生得的な語彙特性を持つ”という前提の揺らぎが大きくなっているそう。これに関しては、本書でもある程度は理論の粗を指摘しているので入門と題名打つ割にきっちりしていると感じた。2019/06/11

おはち

13
別で読んでいる本がチョムスキーを褒め称えているので、そちらを中断してまずこちらに手を出しました。が…よくわかりません。普遍文法が人間に生得的に備わっているという主張は頷けるのですが、具体的に生成文法が説明する句構造や変形規則はとても言語の本質とは思えませんでした。理論の説明をした直後に批判が繰り返されるので、あまり公平なチョムスキー入門ではないのかもしれません。2021/09/21

Yuji

8
構造主義の華々しい成果から結構、期待して読み始めたのですが。科学的とはとても言えないロジック展開。例外にはまり込んでしまい、崩れてゆく構想。筆者は相当批判的立場で総括しており、まともな入門書ではありません。文の解析は、おそらくグーグルなどの自動翻訳のプログラムで実装済みであり、普遍文法への高度な志は、そのようなプログラム作成現場からフィードバックされるべきものである筈。この理論は結局、過渡的なものだったのでしょうか??2015/10/19

かりんとー

7
良くも悪くも偉大な言語学者だとは思うが…。 チョムスキーの考えを理解できるかできないか、 もっといえば好きか嫌いかで言語学研究のとるべき 道が決まってしまう感じ。2017/04/16

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