内容説明
新聞・TVが報道しない裏側。本邦初!観戦者のための駅伝・マラソン批評。
目次
第1章 変わる箱根駅伝
第2章 テレビが生んだ駅伝中心主義
第3章 新興校を分析する
第4章 伝統校を分析する
第5章 駅伝がマラソンをダメにした
第6章 女子マラソンはなぜ強い
著者等紹介
生島淳[イクシマジュン]
1967年宮城県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、博報堂を経て執筆活動に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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s-kozy
51
「箱根駅伝」日本の正月を彩る一大イベント、視聴率も20%後半から30%にも達する日本テレビにとってもモンスターコンテンツだ。この関東地方の大学の駅伝大会の隆盛が日本の男子マラソンの国際レベルでの弱体化に繋がったと主張している。きっかけは1987(昭和62)年の日テレによるテレビ中継。これにより箱根駅伝は一気に超人気番組になる。この宣伝効果の高さに気づいた関東や近県の大学が箱根駅伝で活躍に傾注するようになったため他の種目の強化ができなくなってしまったということ。著者はアナウンサー生島ヒロシの弟でもある。2014/10/24
あらあらら
19
発行からだいぶたつが現状はかわらず。24時間テレビといい、日本テレビの儲け方は考えモノ。2015/12/15
ひかる
6
もともと日本のマラソン強化のために「箱根駅伝」があるはずなのに、どうしてこうなった!?箱根を沸かせたランナーがマラソン代表として走る日を早く見たいですね2010/02/04
ykoro
4
一昨日、東洋大学が圧倒的な新記録で制した箱根駅伝。しかし、一方、男子マラソンの低迷。マラソンと駅伝とのシーズンが重なり、かつ、箱根で思いをとげて、世界に向かう姿勢が足りない陸上界の現状を分かりやすく解説。瀬古が現役時代、オリンピックマラソンが第一目標で、箱根は、その通過点であった、という姿に戻らないと、日本の長距離のガラパゴス状態に明日は無いかも。。。。2012/01/05
bornblue
4
箱根で活躍した超人が、数多潰されて行った様は、甲子園での優勝投手がプロで活躍できないと言われていた話とダブっていた自分にとっては、読まずにはいられない本だった。果たして…商業主義の恐ろしさが述べてあった。2011/05/10