光文社新書<br> 「間取り」で楽しむ住宅読本

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光文社新書
「間取り」で楽しむ住宅読本

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  • サイズ 新書判/ページ数 230p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784334032890
  • NDC分類 527.1
  • Cコード C0252

内容説明

あなたの「間取り」は画一的か、独創的か。

目次

序章 住まい全体が見えなくなった
第1章 忘れられた美風
第2章 誰もいなくなった部屋
第3章 いま最も大切な空間
第4章 男の空間、女の空間はどこに消えた
第5章 大人が入れない
第6章 眠るだけの場所になっていないか
第7章 ひとりになれる最後の逃げ場
終章 「部屋」という考え方を捨てる

著者等紹介

内田青蔵[ウチダセイゾウ]
1953年秋田県生まれ。神奈川大学建築学科卒。東京工業大学大学院博士課程満期退学。文化女子大学教授。工学博士。’94年、日本建築学会(論文)奨励賞受賞。2004年、日本生活学会今和次郎賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

非日常口

31
戦前は借家が大半、戦後は6割程が持ち家になった。その過程でスペースの効率的利用のために様々な文化性が削られ、また代替として付加されたものもあった。火と水と土間の台所は生き物を殺す穢れの場であり、ハレの接客用の客間と離されていたが、今はLDKで隣接するで。他方、これは個室の設置で消え始めた団欒を回復すしたが、ウォークマンからスマホの登場で不都合な事をいう人間は友人・家族共々パージされる競争化社会と孤立というポータブルな個室として強化される。私達が郷愁の念を感じる「もてなし」と場の関係性とは何か。2015/09/17

kotte

14
Kindle Unlimitedで読みました。現在の日本の間取りが構成されるまでの流れを時代背景とともに説明してくれる本です。住宅の間取りはその当時の社会のあり方、考え方が色濃く反映されるもので、昔は接客が重視されたが、その後は家族が重視されるようになったという著者の主張は大変参考になりました。2017/04/04

たこ焼き

10
間取りは部屋の機能ごとに分けられてきたが、分ける必要がないものは分けなくても良く、一つの空間・間取りが複数の役割を持っても良い。現代は客間の存在がなくなってしまったが、客をもてなす必要は依然残っているので、その可能性を加味して間取り・空間を考える必要は残っている。それぞれの間取り・空間はその空間を最もよく使う人が心地よく使えるようデザインする。それぞれのフェーズ子供をどのように育てたいかで間取りのデザインも変わる。子供の監視と独立の両立を測るべくプライバシーと見通しの良さを両立させる。2021/05/23

てくてく

7
日本近代建築史を専門とする著者の、近代以降の日本の間取り解説本。住宅の中で重要視されていたものが客間から居間(客人から家族へと重点が移行した)になったり、その居間が個人所有のテレビによって人がいない居間になっている指摘、使用人や複数で使うことが前提の台所から1人で使う台所への変遷など、ざっと変遷を確認するだけでも興味深かった。2017/08/24

りえこ

5
間取りの変遷。生活状況が間取りに現れるんだな。当たり前だけどあまり考えた事なかったです。2012/06/21

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