英語学モノグラフシリーズ<br> 認知意味論の新展開―メタファーとメトニミー

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英語学モノグラフシリーズ
認知意味論の新展開―メタファーとメトニミー

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  • サイズ A5判/ページ数 203p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784327257200
  • NDC分類 832
  • Cコード C3380

出版社内容情報

" 従来、メタファー(隠喩)、メトニミー(換喩)をはじめとする比喩の研究は周辺的研究とみなされてきた。その比喩への言語学的アプローチを大きく転換させたのが認知意味論である。本書では、認知意味論によるメタファー、メトニミーの研究とその理論の流れを概観するともに、心理学など関連領域での研究と照らし合わせることで、そのメカニズムの解明の手がかりを探る。

著者紹介/著者による他の著作等
谷口一美(たにぐち かずみ)
 大阪大学大学院文学研究科後期博士課程中退。大阪大学文学部助手を経て、現在大阪教育大学教養学科助教授。共著:『認知言語学の基礎』(研究社出版、1996)。論文: “On the Semantics and Development of Copulative Perception Verbs in English: A Cognitive Perspective” (English Linguistics 14, 1997) など。
"

"第1章 はじめに
 1.1 メタファー・メトニミーの定義/1.2 「レトリック」から意味論へ/1.3 共感覚比喩/1.4 理論的背景:認知意味論「以前」/1.5 認知意味論の登場とメタファー・メトニミー
第2章 概念メタファー
 2.1 導管メタファー:概念メタファーの出発点/2.2 構造のメタファー(2.2.1 経験とメタファー/2.2.2 経験のゲシュタルト/2.2.3 多面的経験と構造のメタファー)/2.3 方向性のメタファー(2.3.1 上下のメタファー/2.3.2 方向性のメタファーの基盤/2.3.3 時間に関する空間化メタファー)/2.4 存在のメタファー/2.5 メタファーと文化/2.6 Lakoff and Johnson (1980) と認知意味論(2.6.1 主観的意味論/2.6.2 カテゴリー論/2.6.3 経験基盤主義)/2.7 新しいメタファー論:伝統的メタファー論との比較(2.7.1 概念メタファーと類似性/2.7.2 メタファーの機能:「具体的なもの」から「抽象的なもの」を理解する/2.7.3 「メタファー」が指すもの)
第3章 メタファー写像とイメージスキーマ
 3.1 イメージスキーマ(3.1.1 イメージスキーマに基づく多義性の研究/3.1.2 スキーマに関連する言語理論)/3.2 領域間写像としてのメタファー(3.2.1 「写像」nへの批判とその検討(3.7.1 概念のメタファー表示:目標領域は完全に起点領域に依存しているか/3.7.2 処理過程に相違はあるか/3.7.3 類包含と属性付与によるメタファー)
第4章 プライマリーメタファー
 4.1 プライマリーメタファーの概要/4.2 プライマリーメタファーへの「分解」: THORIES ARE BUILDINGS を例に/4.3 プライマリーメタファー再考:分解分析の問題点/4.4 プライマリーメタファーと身体性基盤
第5章 メトニミー
 5.1 近接性の種類に基づくメトニミーの分類(5.1.1 メトニミーの生産的パターン/5.1.2 状況依存的メトニミー/5.1.3 部分・全体関係とシネクドキ)/5.2 認知意味論からみたメトニミー(5.2.1 メトニミーの非対称性/5.2.2 参照点構造/5.2.3 認知的際立ちとメトニミー)/5.3 認知言語学からみた「近接性」(5.3.1 ICM, フレーム、スクリプト/5.3.2 フレームと近接性/5.3.3 ICMと近接性/5.3.4 フレーム・ICMの同定はどこまで可能か/5.3.5 認知領域、イメージスキーマとメトニミー/5.3.6 イメージスキーマ変換とメトニミー)/5.4 文法とメトニミー(5.4.1 メトニミー的な動機づけをもつ構文/5.4.2 構文文法でのメトニミー的拡張)/5.5 近接性/7.6 異領域間写像としてのメタファー:類似性と共起性
"

内容説明

本書は、メタファーとメトニミーの研究の流れを概観するとともに、心理学など関連領域の研究と照らし合わせることにより、そのメカニズムの解明に向け、幅広く手がかりを求めていくことを目的としている。

目次

第1章 はじめに
第2章 概念メタファー
第3章 メタファー写像とイメージ・スキーマ
第4章 プライマリー・メタファー
第5章 メトニミー
第6章 メタファーとメトニミーの接点
第7章 類推から見たメタファー

著者等紹介

谷口一美[タニグチカズミ]
1969年石川県生まれ。大阪大学大学院文学研究科後期博士課程中退。大阪大学文学部助手を経て、現在大阪教育大学教育学部教養学科助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みあちゅ

0
私の専門ではないけどその分面白いと思えることも多くて気軽に読める。「やかんが沸騰した」で本当に沸騰しているのはやかんじゃなくてやかんの中の水なのに我々はこういうことを日常的に言う、みたいな。2016/08/11

Failing t

0
認知言語学におけるメタファー、メトニミーの先行研究をまとめた一冊。これを読む前に認知言語学や構文文法に関する入門書を読めば理解は深まるのではないでしょうか??2010/07/09

books

0
メタファーとメトニミーはそれぞれ類似性と近接性を表すが、両者は対立することなく同時に重要な役割を果たす。ここでいうメタファー・メトニミーとは修辞学などで扱われるようなパロール的なものではなく、むしろラング的である(と私は解釈しました)この点において、両者は普遍的であるが、認知言語学が生成文法を批判する際に度々触れる、経験的基盤の重要性についても書かれている。

rhetorico

0
レイコフの概念メタファー論を研究でやろうとしている人はまずこれを読めって本

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https://bookmeter.com/books/89569
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