出版社内容情報
第I部ではモーラ、音節、フットの定義から始めて、日英語の例を対照させながら、言語音の現象の一般化を考察する。第II部は、音節構造との関連で音素の配列を考察し、最適性理論による音節構造の理論を検討する。
目次
まえがき
第I部 音節とモーラの機能
第1章 音節とモーラの定義
1.1 音韻論の基本単位
1.2 3種類の文字
1.3 音節の定義
1.3.1 聞こえ度と音節構造/1.3.2 例外/1.3.3 二重母音と母音連続/1.3.4 音節境界/1.3.5 綴り字と音節構造
1.4 モーラの定義
1.4.1 形による定義/1.4.2 記述のレベルとモーラ性/1.4.3 形と機能
第2章 音節の機能
2.1 分節と長さの単位
2.2 音の分布と音節
2.3 音声現象
2.4 英語のアクセントと音節
2.4.1 英語のアクセント表記/2.4.2 英語のアクセント付与規則/2.4.3 英語のリズムと音節
2.5 日本語のアクセントと音節
2.5.1 外来語アクセント規則/2.5.2 複合名詞アクセント規則/2.5.3 鹿児島方言のアクセント
2.6 ことば遊びと音節
2.7 頭韻文化
2.8 脚韻文化
2.9 言語変化と音節
第3章 モーラの機能
3.1 モーラの役割
3.1.1 音声的モーラと音韻的モーラ/3.1.2 分節単位としてのモーラ/3.1.3 モーラと表記法
3.2 最小性制約
3.3 最大性制約
3.4 長母音化と短母音化
3.4.1 英語の音量変化/3.4.2 日本語の音量変化
3.5 語形成とモーラ
3.6 ことば
6.3 英語の音節末部
6.4 汎音節制約
6.5 まとめ
第7章 最適性理論と音節構造
7.1 最適性理論の基本
7.2 最適性理論における文法の仕組み
7.3 最適性理論の音節構造の理論
7.4 つなぎのRと挿し込みのRの類型論
7.4.1 つなぎのR/7.4.2 挿し込みのR/7.4.3 最適性理論と方言
7.5 [ ]と言語普遍性
7.5.1 [ ]は語頭に生じない/7.5.2 日本語のガ行鼻濁音/7.5.3 英語の[ ]/7.5.4 [ ]に先行する母音の音質
7.6 まとめ
参考文献/索引
内容説明
本書は、音節とモーラに関するさまざまな新たな知見と今後の研究の基盤となる情報で満ちあふれている。
目次
第1部 音節とモーラの機能(音節とモーラの定義;音節の機能;モーラの機能)
第2部 音節の理論と構造(英語の単語の音の並び;聞こえ度に基づく音節の理論;音節構造の有標性理論;最適性理論と音節構造)
著者等紹介
原口庄輔[ハラグチショウスケ]
1943年生まれ。明海大学外国語学部教授
中島平三[ナカジマヘイゾウ]
1946年生まれ。東京都立大学教授
中村捷[ナカムラマサル]
1945年生まれ。東北大学大学院文学研究科教授
河上誓作[カワカミセイサク]
1940年生まれ。大阪大学大学院教授
窪薗晴夫[クボゾノハルオ]
1957年鹿児島県生まれ。名古屋大学大学院博士前期課程、エジンバラ大学大学院博士課程修了。Ph.D.(言語学)。現在、神戸大学文学部教授
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