間違いだらけの少年H―銃後生活史の研究と手引き

間違いだらけの少年H―銃後生活史の研究と手引き

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  • サイズ B6判/ページ数 845p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326950287
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0035

出版社内容情報

妹尾河童の『少年H』が1997年、小学館児童出版文化賞と野間児童文芸賞の候補にノミネートされた。たまたま両賞の選考委員を委嘱されていた著者は、腰をすえて読み始めて間もなく、なんとも名状しがたい困惑にとりつかれたという。これはよほど気をつけて読まなければ危ないぞと、用心しいしい読んでいったら、至るところに、あの戦争時代の、その時期には絶対にあり得ないようなことが、事実あったように書かれているのを大量に発見した。では、なぜ『少年H』は史実誤認やら歴史的齟齬をきたしてしまったのか。《山中恒=少国民H》が『少年H

内容説明

『少国民H=山中恒』と『戦後派N=山中典子』のコンビが世代差を超えて、風化しつつある銃後史(戦時生活史)を学び直しながら、多くの資料を駆使して『少年H』の間違いの原因に鋭く迫る!さながらミステリーの謎解きをするようなスリルと面白さ!戦時史を学ばなかった人、戦時自分史を書きたい人、戦時考証をするマスコミ関係者、『少年H』を読んだ読者へおくる世代差を超えた熱いメッセージ。

目次

最初の違和感
二、三年は誤差の内?
年表は歴史ではない
時空を超えた話
虚々実々混交
歴史的事実の前倒し
法律内容の曲解
予定と実施の時差
昭和期最大の行事
実行不能の条件無視〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

40
845ページ、中盤辺りから流しました。「少年H」に書かれている内容についてその矛盾点や、誤りなどをビッシリと指摘かつ正しい内容が添えられていた。著者のこの書に対する疑問や矛盾に対する半分怒りのような感情は分かる、間違いは間違いだ。にしてもここまでページを使って書く必要があったのかなというのが感想。 「少年H」に書かれていることが正しくないことが多いとしても、わたしは戦争というものの異常さや辛さは感じたしそれでよかったと思う。どんな小説たとえば時代小説でこうした矛盾点をつきだせばキリがないのではないか。2015/07/17

ムカルナス

9
妹尾河童氏の「少年H」は戦後出版された資料から時系列もメチャクチャにツギハギし、氏が読み誤ったものは誤ったままという代物で、銃後生活史の研究者である著者にとっては看過できないと詳細な史料を元に検証し本書で批判。戦後の後知恵で当時を語るのはタブーだし、妹尾氏に限らず悪気はなくてもこの手の話は多いので要注意だと思う。逆に言うと歴史学者の史料第一主義は危ういとも言える。845頁もある大作だが間違いだらけということは数十頁読めば十分わかり、銃後生活の詳細を知りたい訳でもないのでかなりの飛ばし読みになった2020/06/13

Kazuo

4
「少年H」は「昭和二万日の全記録」からパクったあり得ない作り話しが多い。しかも「昭和二万日の全記録」には誤りや誤解をまねく記述が多い。「間違いだらけの少年H」を読めば、当時の事情をより正しく理解できると考えた。同時に著者の意図は十分伝わった。「少年H」の嘘は最悪だ。しかし、未だに「少年H」が幅をきかせているのは残念というほかない。一方、「間違いだらけの少年H」は絶版になっている。「少国民H」は敗北したのか?文庫本にして存続させてほしい。2014/12/09

Gen Kato

3
批判本ではありますが、まさに副題通り『少年H』をテキストにした「銃後生活史」です。「事実」を用いた「小説」を書く上での心得や「資料」の読み込み方、誠実な創作とはどういうことか。いろいろ考えさせられました。2015/10/01

k6pn

3
「逆説の日本史」で取り上げられていたのをきっかけに読んだ。 後の思想が影響して、歴史的事実が改変されてしまう事例。誤認なのか操作なのか分からないが客観的に間違っているような事が世の中に受け入れられてしまうのはやはり問題だと思う。2013/01/16

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