裏切られた発展―進歩の終わりと未来への共進化ビジョン

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  • サイズ A5判/ページ数 365p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326601622
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C3036

出版社内容情報

環境問題は日ごとにその重要性を増し、あらゆる場面で人類の発展という未来に疑問を投げかけている。本書で著者ノーガードは、進化論と生態学の考え方を交互に用いて、人間の歴史を環境システムと社会システムの共進化プロセスとして捉えなおし、それを踏まえて、これまでの発展がなぜ持続不可能なものであったのかを、進歩に対する過剰な信仰と いう認識論的な見地から明らかにしている。
 環境の危機に直面した人類は未来をどのように考えるべきか。本書では、未来がどう展開しうるかについて新しいイメージを喚起し、杜会システムと環境システムの共進化を考えることである、と主張する。

第1章 裏切られた進歩
第2章 持続可能性の課題
第3章 共進化プロセスとしての変化
第4章 共進化から見た環境史
第5章 進歩という幻想
第6章 裏切りの哲学的ルーツ
第7章 相反する二つの決定論
第8章 共進化プロセスについて
第9章 共進化の世界観
第10章 アマゾンからの共進化的教訓
第11章 リベラル個人主義による抑圧
第12章 知識の民主主義化
第13章 共進化する分散型コミュニティ
第14章 共進化する文化のパッチワーク
第15章 新たな進歩のビジョン

参考文献に関するエッセイ
参考文献
訳者あとがき

訳者メッセージ

内容説明

環境の危機に直面した人類は未来をどのように考えるべきか。未来がどう展開しうるかについて新しいイメージを喚起し、未来に対する理解を切り開く一助になるのは、社会システムと環境システムの共進化を考えることである。

目次

裏切られた進歩
持続可能性の課題
共進化プロセスとしての変化
共進化から見た環境史
進歩という幻想
裏切りの哲学的ルーツ
相反する二つの決定論
共進化プロセスについて
共進化の世界観
アマゾンからの共進化的教訓
リベラル個人主義による抑圧
知識の民主主義化
共進化する分散型コミュニティ
共進化する文化のパッチワーク
新たな進歩のビジョン

著者等紹介

竹内憲司[タケウチケンジ]
1969年大阪生まれ。1992年広島大学総合科学部卒業。1994年京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。1997年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)学位取得。現在、神戸大学大学院経済学研究科助教授
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感想・レビュー

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Yasuaki Miyamoto

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西洋の近代思想では、物事は「要素に還元できる」「線形の反応をする」「普遍的な原則に従う」「客観的に理解できる」「一元化できる」ことを前提に進んできた。しかしながら、実際には個々の要素が相互に影響しあいながら関係性を変化させていく。そのため間違った前提を推し進めた結果、持続可能でない発展(後退と言ってもいいかもしれない)が行われてきた。これに対し、多様性を尊重して慎重に進んでいく必要があると著者は言う。具体的な解決策が示されている訳ではないが、深慮が必要であることは間違いない。2013/07/14

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