出版社内容情報
崩壊しつつあるグローバル資本主義に代わる新しい資本主義“エコマネー資本主義”は、デフレを克服し、持続可能な環境に優しい社会を実現する。NHKの番組『エンデの遺言』が投じた「お金」への問いかけの解答でもある。
本書は、「エコマネーはマネーを駆逐する」という事態が、遠からず顕在化するという予測の下に、「エコマネーとコミュニティ・ビジネスおよびエコクーポン(そしてエコポイントとボランティアポイント)との組み合わせ」よりなる「エコマネー資本主義」の具体像を明らかにするものである。本書で試みているのは、まさにエ
【目次】
プロローグ 2001年9月11日の同時テロ多発事件とエコマネーの浸透が
意味するもの
第1章 「持続可能な社会」はマネーではつくれない
1 待ったなし!「持続可能な社会」の構築
2 京都議定書の批准と日本の対応
3 残された大きな問題
4 2005年日本国際博覧会でエコマネーが世界に送るメッセージ
第2章 マネーによる資本主義の到達点とその限界:新しい資本主義の模索
1 資本主義の発展とその到達点である「グローバル資本主義」
2 マネー経済における「市場の声」を改めて問う
3 新しい資本主義を模索する動き
第3章 デフレ到来の意味するもの:崩壊しつつある「グローバル資本主義」
1 デフレは極めて貨幣的な現象
2 デフレの恐怖にさらされるグローバル市場
3 デフレより怖いハイパー・インフレーション
第4章 すでに始まっている新しい資本主義の動き:「グローバル資本主義」
を超える試み
1 資本主義再構築の原点は何か
2 欧米のコミュニティ・ファイナンスへの動き
3 「日本版金融サービス法」に見る金融民主主義の萌芽と発展の方向性
4 注目すべきイスラーム経済における無利子銀行
第5章 エコマネーの浸透は何を意味するか?:真に「持続可能な社会」への
道筋を拓く
1 めまぐるしく浸透するエコマネー
2 真に「持続可能な社会」を実現するエコマネー
3 主要地域の動向
4 エコマネーとコミュにティ・ビジネスの組み合わせによる社会経済的イノ
ベーション
第6章 「エコマネー資本主義」をいかに発展させるか:革新的シナリオの呈示
1 欧米の地域通貨から学ぶもの
2 スイスのWIRから学ぶもの
3 日本型サステイナブル・コミュニティ「コミュニティ」とコミュニティ・
ファイナンスの必要性
4 日本における新しいコミュニティ・ ファイナンスの仕組みの構築
5 「エコ・クーポン」を活用したコミュニティ・ ファイナンスへ
エピローグ 経済学の”原点”の戻る「エコマネー資本主義」とエコマネーの
”進化”
参考文献
内容説明
「エンデの遺言」が投じた「お金」への問いかけに真の解答!グローバル資本主義の終焉を迎え、デフレ克服と持続可能な社会、そして環境と共生する社会を実現する“新資本主義”。
目次
プロローグ 2001年9月11日の同時テロ多発事件とエコマネーの浸透が意味するもの
第1章 「持続可能な社会」はマネーではつくれない!
第2章 マネーによる資本主義の到達点とその限界:新しい資本主義の模索
第3章 デフレ到来の意味するもの:崩壊しつつある「グローバル資本主義」
第4章 すでに始まっている新しい資本主義の動き:「グローバル資本主義」を超える試み
第5章 エコマネーの浸透は何を意味するか?:真に「持続可能な社会」への道筋を拓く
第6章 「エコマネー資本主義」をいかに発展させるか:革新的シナリオの提示
エピローグ 経済学の“原点”に戻る「エコマネー資本主義」とエコマネーの“進化”
著者等紹介
加藤敏春[カトウトシハル]
1954年新潟県に生まれる。77年東京大学法学部を卒業し、通商産業省(2001年1月より経済産業省)に入省。84年米国タフツ大学フレッチャー・スクールにて修士号を取得する。2001年9月東京大学大学院客員教授を経て、2002年7月より国際大学グローバル・コミュニケーションセンター教授。まちづくりをライフワークとし、起業、地域社会の情報化、コミュニティの形成に関与する。また、エコノミストとしての活動も展開し、98年度「シュンペーター・伊藤基金金賞」、2000年度東洋経済「高橋亀吉記念賞」最優秀賞、2001年度日経BP・BizTech図書賞などを受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。