セミナー現代地方財政―「地域共同社会」再生の政治経済学

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326501847
  • NDC分類 349
  • Cコード C3033

出版社内容情報

昨年、地方分権推進一括法の成立により、あの悪名高き「機関委任事務」が変更された。にもかかわらず、事務の面とは対照的に財政の面では自主権が否定された。そうした中、最近では石原東京都知事の「外形標準課税」が世間を賑わせているように、今、「地方分権」の流れにおいて「地方財政」は最も注目されるトピックの一つとなっている。
 では、その地方財政とはどのような仕組みでなりたっているのか。そもそも地方財政とは何か。こうした基礎的な解説に加え、本書は、初学者にも地方財政の全体像と現在の問題を分かりやすく概説し、地域共同

「市場優位」「規制緩和」の新自由主義的潮流に対し、
「地域共同社会」型文献社会の構築を目指す、新たな地方財政論

目次

序章  現代社会と地方財政

第1部 現代地方財政の構造と変容

第1章  日本の地方自治と地方財政
第2章  地域共同需要と自治体の意思決定システム
害3章  地方税と課税自治権
第4章  国・地方間の財政関係
第5章  地方公共サービスと地方公営企業、地方公社、第三セクター、NPO

第2部 転換期地方財政の課題

第6章  地域類型と地方財政
第7章  公共事業依存経済と改革課題
第8章  「日本型」環境税のあり方を考える
第9章  高齢化社会と地方財政

第3部 世界に見る地方自治と地方財政

第10章 福祉国家の再編成と地方財政
第11章 中東欧における地方自治制度の発足と地方行財政改革の進展
第12章 近代化・民主化と地方財政

終章  地域共同社会の再生と財政的自治の設計

あとがき
用語解説
索引

内容説明

「市場優位」「規制緩和」の新自由主義的潮流に対し、「地域共同社会」型分権社会の構築を目指す、新たな地方財政論。

目次

現代社会と地方財政
第1部 現代地方財政の構造と変容(日本の地方自治と地方財政;地域共同需要と自治体の意思決定システム;地方税と課税自治権 ほか)
第2部 転換期地方財政の課題(地域類型と地方財政―現状と課題;公共事業依存経済と改革課題;「日本型」環境税のあり方を考える―地方財政と環境政策 ほか)
第3部 世界にみる地方自治と地方財政(福祉国家の再編成と地方財政―欧州諸国にみる新たな動向;中東欧における地方自治制度の発足と地方行財政改革の進展;近代化・民主化と地方財政 ほか)

著者等紹介

小林昭[コバヤシアキラ]
1941年新潟県生まれ。’64年金沢大学法文学部卒業。’68年名古屋大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、金沢大学経済学部教授。専攻、地方財政論。分担執筆に「イギリス補助金政策の新展開と地方財政」「イギリス福祉国家の変貌と地方自治」
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