出版社内容情報
屹立せる精神・内村鑑三と出会って,心理学,生態学,倫理学,思想史学,宗教学の各分野から意欲的に鋭く迫った六編を収める。現代日本の知的気流のなかにおける異色鑑三論。
【目次】
内村鑑三―苦悩と回心の軌跡―
1 内村鑑三の時代
2 対極する視点・第3のアングル
3 内村鑑三における闇と光
4 回心の心理
5 苦悩と回心の軌跡
内村鑑三の自然像―進化とエコロジー観念をめぐる考察―
1 序にかえて―自然の観照
2 自然観の原型と進化の観念
3 自然のありようを求めて
4 科学する内村と彼の自然像
天国・家庭・女性たち
1 加寿子の死と来世(天国)
2 静子との結婚と家庭
3 鑑三の女性観
内村鑑三と近代市民倫理学の屈折
1 「国民道徳論」による近代市民倫理学の屈折 2 プロテスタンティズムとの格闘―忠誠の解体と再編
3 近代的エートス
4 再臨論と近代批判
内村鑑三・非戦論ノート
1 絶対平和主義の現代的意義
2 羲戦論のパトス
3 反省
4 非戦論のつくり
5 再臨信仰の問題性
6 対抗的精神像
内村鑑三における仰瞻の問題―M・L・キングとの比較を通して―
序論 仰瞻の持つ意味と問題性
1 二つのJの問題
2 贖罪論の問題
3 「民の中へ」の視点の欠落
結論 内村とキングの接点と相違点
内容説明
屹立せる精神・内村鑑三と出会って、心理学・生態学・倫理学・思想史学・宗教学の各分野から鋭く迫った六篇。
目次
内村鑑三―苦悩と回心の軌跡
内村鑑三の自然像―進化とエコロジー観念をめぐる考察
天国・家庭・女性たち
内村鑑三と近代市民倫理学の屈折
内村鑑三・非戦論ノート
内村鑑三における仰瞻の問題―M・L・キングとの比較を通して