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出版社内容情報
情報を探し求め、利用すること。この日常なにげなく行われていることが本書のテーマである。情報探索や情報利用に関する研究は、図書館・情報学、コミュニケーション研究、情報社会論などの分野で進められている。本書は主として英米の図書館・情報学の成果をふまえ、二つの視点から検討する。一つは、人が情報の利用を通じて自らの行為やまわりの世界をどのようにして秩序だてているか。もう一つは、そうした行為を通じて人は他の人々や社会とどうかかわっているのか、という視点である。個人と社会と双方の視角から情報の探索と利用を考える。
【目次】
序章 情報利用をめぐる研究
1 情報利用研究の領域
2 情報利用研究の歩み
3 情報利用研究の特徴と課題
4 情報利用研究の可能性
5 本書の構成
第1章 生活世界と情報
1 情報概念と行為モデル
2 情報の論理文法分析
3 知識の社会的配分
4 知識のストック
5 知識のストックの配分のメカニズム
6 おわりに
第2章 個人の情報世界
1 個人レベルでの情報探索
2 個人レベルでの情報知識
3 研究過程における情報探索
4 ブラウジング
5 外部で構築された情報世界と個人の情報世界
第3章 情報探索の論理
1 はじめに
2 情報ニーズの言語化
3 問題解決と情報探索
4 情報利用と知識状態
5 おわりに
第4章 情報利用の社会的意義
1 情報格差をとらえる視点
2 コミュニケーション研究における議論の歩み
3 図書館・情報学における議論と実践
4 デジラル・デバイド
5 まとめ
第5章 情報リテラシー
1 「教育するもの」としての情報リテラシー
2 情報リテラシーと図書館の教育的機能
3 情報リテラシー概念の変遷
4 情報リテラシーの定義と意義
索引
内容説明
メディアの多様化と情報技術の発達のなかで、情報の探索・利用はますます重要な活動となってきた。情報利用研究の成果をふまえ、何が問題かを探る。
目次
序章 情報利用をめぐる研究
第1章 生活世界と情報
第2章 個人の情報世界
第3章 情報探索の論理
第4章 情報利用の社会的意義
第5章 情報リテラシー
著者等紹介
田村俊作[タムラシュンサク]
1949年生まれ。1982年慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程満期退学。現在、慶応義塾大学文学部教授
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