内容説明
バックパッカーとして、約六十か国を旅してたどりついたアフリカ・モザンビーク。毎日のように、たくさんの人たちが貧しさや病気で苦しみ、死んでいく現実を目の当たりにした彼女は、女性や子どもを支援する協会「アシャンテママ」をたったひとりで設立した。目の前で苦しむ友達を助けたいという一心で、ひたむきにとりくむ彼女の姿は、現地の人たちの心を動かしていく―。
目次
第1章 日本を出たきっかけ
第2章 世界を旅する
第3章 エチオピアでの医療ボランティア
第4章 未知の世界アフリカ
第5章 モザンビーク共和国の現状
第6章 アシャンテママ
著者等紹介
栗山さやか[クリヤマサヤカ]
1980年静岡県生まれ。渋谷109のショップ店員やOLを経て、2006年からバックパッカーとして60か国ほど旅する。エチオピアの施設でボランティア活動に従事した後、モザンビークで協会「アシャンテママ」を設立。協会の活動をしながら、現地の国立医療技術学校を卒業し、医療技術師の資格を取得。2015年3月より、モザンビーク北部の病院に勤務する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あん
76
栗山さんのように医療ボランティアに飛び込んで、献身的な活動をすることは、まだ珍しいのではないでしょうか。誰かの役に立つこと、喜んでもらえることがこんなに人を強くするのかと素直に感動します。遠く離れた地で、献身的にボランティア活動に打ち込む方がいる一方、恵まれた日本に住む私には一体何が出来るだろう?って考えさせられます。そして、目の前の日常を当たり前と捉えないで、大事にして生きていこうと思うようになりました。彼女を出来る範囲で支援していきたい。沢山の方に読んでもらいたい本なので自信をもってお薦めします。2015/04/30
ゆみきーにゃ
63
《図書館》読メで知った一冊。著者の行動力、本当尊敬します。パワーを頂ける本。それにしてもやっぱりアフリカは危ないところなんだな。2016/10/02
かいゆう
24
親友の死をきっかけに、アジア、ヨーロッパ、中東と約60か国を旅したさやかさん。そして最後に辿り着いた、それまで行った国の中で一番貧しく、不衛生で治安も悪いアフリカのモザンビークに、もう6年も暮らしているという。エチオピアもモザンビークも、とにかく読んでいて胸が痛む。限界を感じて苦しい中で、女性や子どもたちの支援ボランティアが実を結び始め出して、本当によかったと思う。現地で医療技術師の資格も取られ、この3月からは病院で働かれているそう。これからもブログで見ていきたいし、応援していきたいです。2015/06/24
まりこ
13
図書館より★渋谷ギャル店員?元々何をしていたかなんて関係ない。題名に入れない方がよかったのではないでしょうか。数時間で読み終えました。苦しい。胸が痛い。言葉が出ない。支援用寄付の口座番号だけはメモさせてもらいます。2015/05/19
はるる
11
とてもおすすめの本として、6年生、中学生に紹介するのですが、渋谷のギャル時代のさやかさんの写真に「ママの昔の写真みたい」と思わぬ反応が返ってきて、こちらが戸惑う。 さやかさんの一徹さ、真剣さ、真摯さをみたら、私が神様だったら何としてもあらゆる災難から守ろうと思うだろうな。すごい。2019/10/06