認知科学モノグラフ<br> 合議の知を求めて―グループの意思決定

認知科学モノグラフ
合議の知を求めて―グループの意思決定

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  • サイズ B6判/ページ数 142p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784320028531
  • NDC分類 336.1
  • Cコード C3341

出版社内容情報

【解説】
集団意思決定に関する思考実験として「無私で有能な独裁者」という架空の存在を考えた場合,実際のグループの意思決定がどう評価できるか論考

【目次】
良い独裁の可能性・集団は過ちを犯しにくいか他

目次

第1章 “良い独裁”の可能性―集団決定は正当化できるか
第2章 集団は過ちを犯しにくいか―グループの効率性をめぐって
第3章 皆で決めることは“民主的”か―決定の操作可能性をめぐって
第4章 決定の基礎となるものは何か―選択世界の共有可能性
第5章 グループのエンジニアリングは有効か
第6章 合議の知を求めて

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nabe

2
卒論用に読破。話し合いって必ずしも良い結果を生むとは限らないどころか、むしろ個人の意見の集まりよりも悪い結論を出したりもするんですよね。変なのー2015/06/27

2
集団の意思決定について社会心理学がまとめられています。心理系の本はいつも目から鱗だけど、この本はこれまで読んだ中で一番の衝撃でした。なんとなく一人で決めるよりみんなで話し合った方が良い結論が出ると思いがちですが、社会心理学の実験は悉くその素朴な思い込みを否定しています。集団意思決定の質は、集団の一番優秀な個人の決定の質を上回らない。話し合っても合わなくても、多数派は初期の選好によって決まる。集団での知識共有では新たな知識創造は生まれにくい。これは組織学習とかナレッジマネジメントにも関係ありそうです。2015/01/26

K. Kiri

0
就活などでグループワークやディスカッションに励んでいる人に読ませたら、メンブレするか激怒しそうな内容だった笑 亀田先生曰く、この本を書いてから生物学的観点を取り入れるようになったそう。社会心理学の古典的な集団意思決定理論を学ぶには良い本だと思った(媚び)。2014/11/12

nakopapa

0
三人寄れば文殊の知恵というのは幻想である。良い独裁者の決定は話し合いによる合意に勝る。会議が多いと嘆く向きには、一読の価値がある。2012/12/20

Go Extreme

0
集団決定の正当化:有能で蒋送の独故者 一時的集団と方法論的個人主義 グループの効率性:個人vs.集団 マイクロ→マクロ変換 決定の操作可能性:投票のバラドックスとアロウの定理 決定の操作可能性と手続き的影響 全員一致主義 選択世界の共有可能性:多属性型の知識表現 非多属性型の知識表現 閉じたループ グループのエンジニアリングは有効か:グループ・エンジニアリングと対面集団 ブレインストーミングとアイデアの生成 コミュニケーション支援システムと決定支援システ 合議の知:有能で善意の独裁者再び 社会的共有性2020/12/09

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