著者等紹介
松本紀生[マツモトノリオ]
1972年愛媛県松山市生まれ。人生を模索していた大学生のころ、故星野道夫氏の著書に出会い、アラスカへ渡り写真家になることを決意する。アラスカ大学に編入し、アラスカの自然や人々について学ぶかたわら、独学で撮影技術やキャンプ・スキルを習得。『National Geographic Adventure』『Audubon』『山と渓谷』『日本カメラ』など、国内外の著名誌に作品を発表。現在は、1年の半分をアラスカの原野で一人で過ごしながら、自然の撮影に専念する。日本滞在中は、全国の学校、病院、各種団体を訪れ、写真、映像、BGMを駆使したスライド・ショー『アラスカ・フォトライブ』を開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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岡部敬史/おかべたかし
119
毎年、アラスカに渡って、当地でカマクラを作って暮らし、オーロラの写真を撮影している松本紀生さんの写真集。オーロラの写真も美しいけど、どうやって向こうで暮らし、日々何をしているかの描写がとても面白い。独学でカメラを学び、自分のやりたいことを見つけて行動する。その情熱が素敵なんです。息子の中学に講演に来られたのを拝見したのですが、笑いあり感動ありのスライドショーは感涙もの。ぜひ全国の図書館や学校など講演依頼されてください。感動します。ぜひ。2020/02/14
seacalf
61
噂に聞いた良い本。極寒のアラスカで北米最高峰マッキンリーを背景にオーロラの写真を撮りたいというひとりの日本人。その超人ぶりは写真がなければ空想世界の人間かと思うくらい。準備に1年をかけて、時にはマイナス50度にも達する猛吹雪が当たり前のキャンプ地で単独で1ヶ月。5日間もかけてテントを覆う巨大なかまくらを作ったり、雪上で満月の灯りを頼りに読書をしたり、毎朝毎晩1ヶ月間ラーメンを食べ続けたりと、生活の様子が細かく描写されているのがとても面白い。最後のページには圧倒されて、思わず顔がほころぶ。やってくれるなあ。2021/06/14
けんとまん1007
27
オーロラ。なんて、夢と想像が広がる言葉なんだろう。言霊が宿る、貴重な言葉かもしれない。もちろん、オーロラに限らないが、写真で、どこまで伝わるのか?という点を除いても、惹きつけられるものがある。同じものは二つとしてなく、かつ、いつ、どで・・・という保証もない。自分が暮らす地元富山であれば、蜃気楼もそんな部分がある。極限の地での撮影活動も凄い。命の意義を感じざるを得ない。2015/09/03
魚京童!
21
オーロラの下で眠りたい。2015/02/21
pocco@灯れ松明の火
17
オーロラ:オーロラが北海道で?>>いつか見たいオーロラ。写真家松本さんは一人極寒の地で1ヶ月間過す。寒さと孤独を楽しむ時、オーロラを待つ夜、自然の猛威に震え耐える時、除雪の繰返作業。 全ては結果より過程、一生懸命やった事が糧になると伝えている。「そうだ!一生懸命やりきろう!」ラストが見えて凹んだヘタレな私の背をドーンと押してくれた一冊。2012/02/11