告白と呪詛

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  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784314006941
  • NDC分類 957
  • Cコード C0098

出版社内容情報

80歳代も近くなったシオランが,みずからの老い,そして死に向きあいつつ著わしたこの本が,彼の最後の作品となった。皮肉と毒舌に満ちた断章の連続はあいかわらずだが,ここには暗さ,激しさよりもむしろ,人間の最も暗く醜い部分をも軽やかに嘲笑う枯れたユーモアが漂っている。
入魂の名訳でおくる「シオランの到達点」。

内容説明

皮肉と毒舌に満ちたアフォリズムの断章。80歳を前に自ら最後の著作と決めた、「反哲学者」シオランの到達点。

著者等紹介

シオラン[シオラン][Cioran]
1911年ルーマニア生まれ。1931年ブカレスト大学文学部卒業。哲学教授資格を取得。1937年パリに留学し、そのまま定住する。1995年没。『歴史とユートピア』(紀伊國屋書店)により、コンバ賞を受賞

出口裕弘[デグチユウコウ]
1928年東京生まれ。1951年東京大学文学部フランス文学科卒業。前一橋大学教授。小説家。フランス文学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hnzwd

22
シオラン初読。最晩年の作で落ち着いている、とのことですが、キレッキレの言葉で世の中をナナメに見ている感じが伝わってきます。鬱っぽいとの噂でしたが、老年の作だからか、通り越してもう笑えてる、くらいの雰囲気を感じました。「自分と同じ事柄に興味を持つ人たちには、ひとり残らず、何か欠陥があるのを、私はどうも嗅ぎつけてしまう。」か。かなり良いので、他作品も探してみよう。2024/04/06

白義

13
見たくもないのにどうしたわけだか世の中を知ろうとして少し世の中に積極的になったらつまらないことばかりで腹が立つ。そうした時に現実に穏やかに回帰させてくれるのがぼくにとってのシオランです。この告白と呪詛は彼の最後の著作。若かった頃の熱情も弾劾の調子も消え、呪いと毒はそのままにどこかユーモアのある疲労の言葉が並んでいます。シオランは自殺、いつでも命を断てるという観念がかえって生を繋ぎ止めることがある、と書きましたがシオランの愛読者にとって、シオランとはそういう存在でしょう2011/08/12

solaris

11
存在と死への思索的断章。希望、解放、有意義、そんな怠惰な自己認識は事物の懐疑と共にどこにでも落ちている。眠り、自然死、音楽だけが懐疑と意識の敵である。 一巻とおして、ダウンテンション、シニカルな文章。取っ掛かりづらい。どう読んでいくか迷いまくる。短い一節で書き表された文章は書き手の想像以上に読み手の想像力を掻き立てる。 断章という形式が読みづらくなってきている。行動的で、主張をもった、斬新な発想の持ち主ほど論理が体系的で説得力がある思想が必要になってきている。他の著作を読んでこの作家の帰結を知りたい。2016/03/06

田畑

6
『人間関係がかくもむずかしいのは、そもそも人間は互いに殴り合うために創られたのであって、「関係」などを築くようには出来ていないからである。』(抜粋p.179)それは、『生誕に先立ったのは、無限の不在だったこと』(抜粋p.131)に起因するのか。妙に腑に落ちた一節である。2014/07/31

せみ

6
1987年。シオランが手を入れた「作品」としては最後のもの。『悪しき造物主』以来の「空」追求の人生の果てとしての、彼の作品の中でもっとも透明感溢れる著作であり、呪詛にも清澄な嫌悪がこめられています。疲労と倦怠に満ちた雰囲気はとてもいいものですが、その中で「生きるとは、かたよることだ」などと往年のシオランを思わせる言葉がでてくると、一読者としては嬉しく感じられます。『苦渋の三段論法』が20年で500部しか売れなかったのに、この本は一挙に3万部売れたとか。彼も最後には「屈辱的な成功」を収めて世を去りました。2011/09/17

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