新版 自然界における左と右 (新版)

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新版 自然界における左と右 (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 500p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784314005760
  • NDC分類 401
  • Cコード C0040

出版社内容情報

鏡にものを写したときに,なぜ左右は逆転するのに上下は変わらないのか? 
この自明に見えてかつ身近な問いの向こうに,宇宙の深い真理が隠されていた……。
文学,音楽,手品,植物,動物,DNA,反物質,時間,空間,ホーキング,ペンローズ…。
身近な話題から科学の最先端まで,話題盛り沢山,縦横無尽の知的冒険の旅へ案内する。

科学読物の最高傑作。


*******************

あのファインマンが
  大喜びして踊りだした
      その気持ちを
    読者に伝えたいい  ・・・・著者


「ガードナーの魅力は、
  深遠な考えをやさしく説明することであり・・・
専門家でない、関心ある人たちに
   よくわからせることである。
これは特別な才能であって、
     彼の右に出る人はいない」
      ・・・・ロスアンジェルス・タイムス


<本書の内容から>
●一次・二次・三次元の鏡像対象
●サイコロの目の書き入れ方
●音楽のカノン形式
●風呂桶の栓を抜くときできる水の渦
●植物の蔓の巻き方・貝殻の巻き方
●右利きの人と左利きの人
●銀河系は対称か非対称か
●左向きの砂糖と右向きの砂糖
●左巻きのDNA
●電流と磁界
●四次元空間
●パリティの法則の破れ
●反物質でできた宇宙はあるか
●時間は後もどりできるか
●ホーキングのベビー宇宙論
●ペンローズのツインスター理論
●スーパーストリング

内容説明

鏡の世界から宇宙の果てまで、「左と右」の不思議な冒険の旅。読み出すとやめられない面白さ。世界的ベストセラーの大改訂版。科学読物の最高傑作。

目次

1 いろいろな鏡
2 直線の世界、平面の世界
3 立体の世界
4 手品
5 絵画、音楽、詩、数字
6 銀河系、恒星、惑星
7 植物と動物
8 動物における非対称
9 人のからだ
10 少数派の左利き
11 結晶
12 いろいろな分子
13 炭素
14 生きている分子
15 生命の起源
16 非対称性の起源
17 第4次元
18 オズマの問題
19 マッハのショック
20 パリティ
21 反粒子
22 パリティの破れ
23 ニュートリノ
24 スプリット君
25 時間不変性の破れ
26 反物質
27 単極子
28 時間の矢
29 エントロピー
30 時間の反転した世界
31 時間反転下の人と粒子
32 初期の物質の理論
33 スピン
34 スーパーストリング

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まいこ

13
対称だとすっきりするし対称でない理由もないけれど、少し崩れた時に宇宙が生まれたり、地上の生命が左向きアミノ酸を持ったり、同じ化学物質がオレンジの香りになったりレモンの香りになったり、秋田犬が雌雄で尻尾の巻き方が逆になったり、少数部族も例外なく右利き優勢文化だったり?構造式が同じで向きが違う立体異性体は化学的性質は同じだけど生物の中での反応は違って、それは生物も「向き」をもった化合物だからという。人も微生物も代謝できないので虫歯や肥満にならないという異性体の砂糖の話があったけど商品化されなかったのかな??2021/01/22

うーさん

6
20年以上前に書かれた本であるが、内容的な古さを全く感じさせず、右と左に関する考察から、最先端の物理学研究ではどんなことが考えられて来たのか解説している。読者を飽きさせないよう展開が練られており、オズマの問題の解決に関する章では、すさまじい興奮を覚えた。2014/11/03

まるめろ

4
左右というよりは対象性が軸となっている。鏡像から始まり、宇宙という大きな存在や、原子やさらに小さい物質に至るまで対称性を根本に書かれている。この手の分野にほとんど触れたことのない人間だが非常にわかりやすく面白かった。しかし高次元について考えると脳みそがぞわぞわする。2020/04/11

ちゅん

4
非常に面白く読むことができた社会科学の本でした。キーワードは「対称性」。鏡の話における対称性の話で終わると思いきや、生物の世界、分子の世界、物理の世界まで展開されていく様は興奮を覚えました。とりわけ、パリティの話、時間の逆光の話は物理学における常識というバイアスを壊された感じがします。2017/09/30

いきもの

3
自然界の対称性、非対称性について。生物や人間の左右から徐々にミクロの世界へ進んでいって素粒子、超弦理論まで。左右に限らず時間の矢の対称性とかも。長いので読むのに時間かかったし疲れた……。2017/04/09

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