内容説明
記紀からさぐる古代日本の謎。
目次
1 古事記と日本書紀はどう違うか
2 記・紀説話群の構成
3 消えた系図一巻
4 記・紀神話の特色
5 記・紀にみる吉備の首長たち
6 古代貴族の国際意識
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Junko Yamamoto
5
古事記と日本書紀を丁寧にどちらにも思い入れなく違いを描き出し、その理由を論理的に推理している。よく、古事記の方が神々が人間臭くて文学的に優れていると言われているがよく考えると古代の人が文学的価値のために歴史書を書くわけない。そこに何かしら主張がありそれは何か、ということになる。トンデモ本に思われている「古事記の禁忌 天皇家の正体」に書かれている「古事記は古くから日本に住み着いた出雲、葛城、播磨の新羅系豪族が百済と親密になった天皇家の歴史書、日本書紀を批判したもの」という考えは意外と正しい指摘だと思う。2013/11/04
山河童
0
わかりやすかった。記紀の比較。ありそうでない本かも。卒論の参考になりそ。2015/04/06