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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
19
岡崎京子第一作品集。過去を振り返る行為は、読書においても、ときに残酷さを伴う。この、初期中の初期作品は、のちの岡崎京子の作品と比べると、のどかさというか、無邪気さというか、そんな雰囲気に満ちている。新装版のあとがきで彼女が述べているように「若気の至りと乱暴さに頬がポーと赤らむ」、そういう気恥ずかしさが正直あるのだ。しかし、と同時に、この初期作品の中でも、登場人物達は世界に対して敏感だ。敏感ゆえに、これから訪れるだろう「何か」に気付いてもいる。のちの岡崎の作品の登場人物達のように。(つづく)2016/04/10
龍國竣/リュウゴク
1
作者の第一作品集。詩的で流れる側面を強く感じる、絵がとてもセンスの良い短編集。回収しきれない物語が、逆に流れていくような漂うような感触を与えてくれる。ほんわかした女の子が、無邪気にはしゃいでいる様子を眺めているような読み心地。原点はかわいらしい。 2012/09/12
うつぼ
0
大島弓子にすごく近い気がする。他のお話を読んでても、岡崎京子と24年組のつながりをそこまで意識しなかったのだけど、初期作品は、あれ、このテンポ、大島弓子じゃない?って感じるシーンがいくつかあった。2017/11/03
奈良県
0
描きたいものを詰め込んだ、みずみずしい短編集。この本に出てくる女子高生たちは恋愛に憧れているかと思えば、食べ物と引き換えにセックスしていて、愛しいなぁと思った。2016/03/19
an
0
センスがすごい。絵が古くて抵抗がある、という人はこの本から読んでみたらいいと思う。おじさんの描き方とか、ほんとに今読んでもセンスがいいとしかいえない。2015/01/04