内容説明
古代は、いろいろな時代、民族、地方に複数に存在している。本巻は、時代の特質を大胆なまでに強調し、流動化の著しい平安時代文学の研究状況を一旦つなぎとめる新しい文学史だが、研究の進展とともにまた急速に解体させられ、より新しい文学史の試みへと再編されていく運命にある。
目次
第1部 古代文学の革新(万葉歌の終焉から古今和歌集へ;物語文学の開始と10世紀和歌・日記文学)
第2部源氏物語の時代(長編物語の時代;人生と和歌と漢詩と)
第3部 源氏物語以後(物語の享受・改作と創造;後期和歌と歌謡)
第4部 乱世にむかう貴族と民衆(歴史とはなにか;説話・宗教・パフォーマンス)