河出文庫
世界の涯の物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 373p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462424
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

現代ファンタジーの源流であり、いまなお魔法のきらめきを失わない特別の作家ダンセイニの初期幻想短篇集二冊を完全収録。盗賊サンゴブリンドに下された過酷な運命。“絶無の都”へいたると予言された子供の旅。老人から買った魔法の窓が見せたもの。水夫が偶然知った海の秘密…。神話的な物語に、ユーモアに満ちたほら話が織りまぜられた珠玉の三十三篇。

著者等紹介

ダンセイニ,ロード[ダンセイニ,ロード][Dunsany,Lord]
エドワード・J.M.D.プランケット(1878‐1957)。アイルランドの男爵、十八代ダンセイニ城城主。戯曲家としてケルト復興運動に参加。処女作『ペガーナの神々』を初めとし独特の魅力をもつファンタジー短篇・長篇を書く
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりさ

72
ダンセイニ卿が誘う世界の涯への旅は至福に満ちた素晴らしい読書でした。彩る幻想世界に不条理漂う怪奇さの中にも軽やかで爽やかな心地。シームの挿絵が想像の翼に異境の国の切符を添えてくれます。『世界の涯の物語』「驚異の書」「驚異の物語」ふたつの短篇集からなる物語はそれぞれの序文からそれはとても素晴らしいのです。特に「驚異の書」の序文《ともに来たれ。私たちの知る世界の何もかもにうんざりしている者よ。ここに数々の新たな世界があるのだから。》闇に光りさす言葉。救われます。夢の世界から当分戻れそうにありません。2019/01/05

本木英朗

22
色んなところで絶賛の声しか聞かない本。ダンセイニといえば、かの名作「二壜のソース」で馴染み深い作家だった。…というか、それ以外の作品は読んだことがないと思うが。各作品を通読した上で感じたこと、それは幻想と現実の狭間が、実に曖昧模糊とされていることである。例えば、本書の二番目に配された「宝石屋サンゴブリンド、並びに彼を見舞った凶運にまつわる悲惨な物語」という話。

Lwsika

21
ダンセイニの幻想短編集。短編なのに幻想と怪奇の世界にするりと引き込まれ戻れなくなりそうになる。ちょっとした合間に読めるので産院の待ち時間で読了。読み終えたこの日の夕方に娘を出産したので印象に残る一冊となった。2016/06/20

aoneko

19
あらゆる“世界の涯”がでてくる短篇集。決して到達することのできないエルフランドへは、ダンセイニの語りによって連れていかれる。まほう系は疎いし、ちょっと読みにくかったけどタイトルがツボだった。各話タイトルもかっこいい。「なぜ牛乳屋は夜明けに気づいたときに戦慄き震えたのか」にはじまり「不幸交換商会」や「チェスの達人になった三人の水夫の話」などなど、どれも心惹かれるものがある。時々さしはさまれるシームの絵も想像力を刺激されて嬉しい。2015/04/02

miroku

19
物語の原型とも言うべき、叙事詩の如き掌品たち。そのイマジネーションの奔放さ、豊潤さを堪能。しかし、ダンセイニって・・・大ぼら吹きだなぁ。2012/07/04

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