河出文庫<br> メグレ間違う

河出文庫
メグレ間違う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309462004
  • NDC分類 953
  • Cコード C0197

内容説明

パリ17区カルノー街の豪華なアパルトマンで、ひとり住まいの若い女が死んでいた。頭に一発、至近距離から弾丸をくらっている。女の持物も生活振りも建物の豪華さにそぐわない。現場で感じたこの違和感と女の孤独がメグレの心をとらえる。恋人らしき若い男が容疑者として浮かびあがるが…。ブルジョワの偽善と落伍者の悲哀を交錯させて描く人情警視メグレの独壇場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆのん

52
【メグレ警視シリーズ2作目】高級アパルトマンで若い女性が射殺される。メグレの出番だ。被害者の持物から分不相応な住まい。周囲への聴き込みから被害者の交友関係や過去が明らかになってくる。名警視として有名なメグレ。今回は何とも煮えきらない捜査で私としても『どうしたメグレ…』と少々心配と不安を覚えながら読み進める。タイトルの通りの結末に名警視の人間的な部分を見れる貴重な1冊となった。42020/01/04

bapaksejahtera

15
1953年作品。著者が最も油の乗った頃なのだろう。金持や貴族が住むアパルトマンからなる建物の中で、そこに住む娼婦上がりの女が殺害されて見つかる。違和感を感じた所轄の刑事がメグレを呼ぶ。女には楽士の恋人がおり、彼は姿を消す。メグレの捜査は、女が彼女の上のフロア全体を占める高名な医師の情婦であった事を探り当てる。いつもの通りメグレの犯罪の周辺に身を浸す捜査ぶりが何とも心地よい。今回の中心テーマは、職業生活に没入し、周囲には何の意も払わない天才外科医と、その男の意を迎える事のみに注力する女達とのギャップだった。2023/09/05

まほろば

1
人間味のあるメグレさんが好きです。パリの街並みも想像でき面白かった。シリーズ読みます。2018/07/01

くらげ@

1
(☆☆☆☆)初のメグレシリーズ。豪華なアパートで若い女性が殺される。彼女はある医者に囲われて生活していたが…。彼女を殺したのは、医者か恋人もしくは医者をとりまく女性たちなのか…。翻訳ものは読みにくいイメージがあったけれどこれはなかなか読みやすく、おもしろかった。図書館に1巻がなかったのが残念。先に3巻にいきます。2012/05/01

康芳英

1
確かに犯人を暴き事件は解決するのだけど、これはメグレの敗北と言っていいんじゃないだろうか。ラストの文章がすべてを物語ってる気がする。2012/02/21

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