内容説明
一九九八年夏の甲子園。日本中を熱くした、奇跡のような若者たちがいた!ライバルたちはあの夏、松坂大輔と出会ったときから何かを求めて歩きはじめた。木佐貫洋、和田毅、新垣渚、上重聡、小山良男、久保康友、杉内俊哉、そして松坂自身も、あの夏の甲子園の三日間を共有し闘いはなおも続く。喜びと苦しみに満ちたそれぞれの今を追う。
目次
波紋―二〇〇二年日本シリーズ第一戦
プロとしての生き方―関泰章その他
まわり道―新垣渚
それぞれの価値観―和田毅その他
背負うべきもの―木佐貫洋その他
怪物を育てた男―江戸川南シニアの時代
横浜高校―新・旧チームの群像
勝ち続けた男たち―鳥海健次郎その他
松坂に勝った男たち―安原政俊その他
松坂に敗れた男たち1―久保康友その他
松坂に敗れた男たち2―寺本四郎その他
松坂に敗れた男たち3―伊丹純一
伝説を作った男たち1―平石洋介その他
伝説を作った男たち2―本橋伸一郎その他
ANY―上重聡
もうひとつの太陽―小山良男
奇跡の世代―松坂大輔
著者等紹介
矢崎良一[ヤザキリョウイチ]
1966年、山梨県生まれ。スポーツ雑誌の編集者を経てスポーツライターに。細かなリサーチと“現場主義”に定評がある。「スポーツ・グラフィック・ナンバー」「プレジデント」などで執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柊子
14
再読。今季、和田投手や藤川投手が復活。また投球を見られて嬉しい。松坂はこの先どうなるのだろう。絶対王者のホークスが意外にも序盤大苦戦。松坂が万全なら、出番もあるだろうが、今の状態では・・・。魅力的な選手が多いこの世代。これからも応援していきたい。2016/04/08
柊子
9
何度目かの再読。今季の松坂の怪投(すでに6勝)に驚きながらも、ファンとしてはやはり嬉しい。引退表明した杉内や楽天監督平石のエピソードなども、いま改めて読むとじんわり胸にくる。2018/09/19
ソラ
7
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 一九九八年夏の甲子園。日本中を熱くした、奇跡のような若者たちがいた!ライバルたちはあの夏、松坂大輔と出会ったときから何かを求めて歩きはじめた。木佐貫洋、和田毅、新垣渚、上重聡、小山良男、久保康友、杉内俊哉、そして松坂自身も、あの夏の甲子園の三日間を共有し闘いはなおも続く。喜びと苦しみに満ちたそれぞれの今を追う。 2007/03/23
柊子
7
古い本だが、面白かった。松坂くんが日本に復帰することになって、松坂世代の話題を見聞きすることが最近また多くなったが、いずれも個性的で魅力的な選手ばかり。皆、松坂という絶対的な存在が常にあったからこそ、切磋琢磨できたのだろう。 彼らの活躍を来季も期待したい。2014/12/26
シャル
5
松坂を中心とした、綺羅星のごとき世代のドキュメント。松坂自身より、それを追い続けた同世代のエピソードがメイン。すごい人物にも、夢破れた者にも、まだ追い続けている者にも、それぞれの人生があり、ドラマがある。松坂という圧倒的存在がいたからこそ、さらに上を目指したものと自分を見失ってしまったものがいることこそが、松坂世代のありかたなのだろう。この本が出版されてからかなりの年月が過ぎているので、各人のその後もわかってしまうのが現実の残酷さ。だからこそ、『松坂世代のその後』のドキュメントも読んでみたい。2011/08/13