内容説明
古今東西の文学作品や歴史的著作の中から、夢、オブジェ、エロティシズムなど、一巻一テーマで輝きと驚異に満ちた文章の数々を採集した「コレクション」の第一巻。自由な断章のアンソロジーの形で、新しい感覚と知へ向けてコラージュする「言葉の博物館」の「夢」編。語りえぬ不思議を語ろうとする、多彩多様な夢の記述の一大絵巻。
目次
世界の終り―マリ・バシュキルツェフ
夢の季節―プリニウス
眠る女のアリバイ―コクトー
ゴッフレードの夢―タッソー
夢にあらわれたラウラ―サド
見るならば面白い夢―ニーチェ
大孔雀王の夢―明恵
キャルパーニアの夢―シェイクスピア
ペネロペイアの夢―ホメーロス
デ・ゼッサントの夢―ユイスマンス〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
24
本書のようにバタイユをほんとうにごく短く引用されてしまうと、あたかも一篇の詩のように感じられて、私などはますます魅了されてしまいます。2015/02/02
123456789wanko
7
澁澤龍彦編による、各分野の著名人、学者、詩人が実際に見たものや、小説に描かれたものなど、ありとあらゆる"夢"がこれでもかと詰め込まれた一冊。なんだか今夜は悪夢を見そうです。2013/07/21
SKH
5
澁澤龍彦により選集された「夢」の記録。2013/07/10
マコ
3
ずいぶんマニアックな内容だなあ。夢日記つけるとおかしくなるって本当なんですかね。せっかくなので、私の印象的な夢をひとつ。職場にて、向かいの席のお兄さんが、ド派手なジャケットを着ている。(その人は年に一度、ド派手なジャケットを着てくる習性があるという夢設定)私は隣の席の上司と「今日がその日だったんですね」「そうみたいよ」とこっそりと話し合う。おもしろかった。2013/04/07
藤岡圭介
2
ほんのまくらフェアにて購入。いろんなところから集められた夢の記述集。一つ一つは短いので、寝る前にちびちびと晩酌でもするように読んでた。しみじみとたのしい。2012/11/23