出版社内容情報
西欧の歴史において、そのアンチキリストの概念とイメージがどのように変遷してきたかをあとづけた興味深い本。神学、民間伝承、文学、美術などから、豊富な実例を引き出し、図録が豊富なのがよい.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 262頁、より)
内容説明
「究極の絶対悪」という幻想に憑りつかれたキリスト教暗黒史の全貌!暴力と惨劇を生み出してきた「恐怖と憎悪」の思想とは何か?黙示的終末論、至福千年論、最終の敵―民衆の想像力に浸透し、社会に重大な脅威を与えた歴史を解き明かす。
目次
第1章 背神と冒涜、憎悪
第2章 キリストと対立する人格
第3章 迫害と異端、自己‐欺瞞
第4章 アンチキリスト像の確立
第5章 目前のアンチキリスト到来と教会改革
第6章 偽りの神聖
第7章 宗教改革前夜のアンチキリスト像
第8章 アンチキリスト概念の分裂
第9章 アンチキリスト概念の衰退
第10章 現代におけるアンチキリスト