感想・レビュー
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うえ
6
95年刊。「マルローは『希望』のなかで、ファシズムにたいする戦いにおける共産主義者たちの組織の優秀さを描きだした。50年代にはサルトルが…作家の政治参加という自らの理論に則り、自分は共産主義と《ともに歩む者》であると宣言した。だが皮肉なことに…モスクワの粛清裁判を知らなかったひとびとも、スターリンの犯罪に関するフルシチョフ報告、ソビエトの戦車によるハンガリーの民主的政治体制の弾圧、チェコスロヴァキアにおける同様の事態…89年には東欧全体の政治体制の崩壊、というふうにつきつぎに衝撃的な事件に直面してきた。」2022/05/02