内容説明
すくっても手からこぼれてしまう物語たち。語り方への問いかけ―本書の議論は「コンタクトの在り方の分析、物語行為の分析」にあり、説話集周辺の諸文化表象、言語テキストにこれを試みることで、説話集テキストの表現位相を論ずる際の足場を組もうとするものである。
目次
1 説話の言述―説話語りの言語過程
2 言述の風景―院政期の表象(モノ・コト・主体・行為)、言説状況から
3 言述の諸相―説話集の周辺
結 言述論から
附論―古典教室へ
著者等紹介
竹村信治[タケムラシンジ]
昭和30年兵庫県和田山町に生まれる。昭和52年広島大学教育学部高等学校教員養成課程国語科卒業。昭和56年同大学院文学研究科博士課程後期二年在学中途退学。金沢美術工芸大学、福岡女子大学、広島大学、北京日本学研究センター客員、国文学研究資料館客員を経て、現在、広島大学教授大学院教育学研究科
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