内容説明
年末に響きわたる「メサイア」。イギリスで大成功をおさめたドイツ生まれの作曲家の足跡、稀代のメロディー・メーカー、ヘンデルの多彩な表現世界とバロックの美がここに描かれる。
目次
生涯篇(ハレ時代(一六八五‐一七〇三)
ハンブルク時代(一七〇三‐〇六)
イタリア時代(一七〇六‐一〇)
ハノーファー時代(一七一〇)
初めてのロンドン(一七一一‐一七)
キャノンズ時代(一七一七‐一八)
「ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック」(一七一九‐二八)
第二期「ロイヤル・アカデミー・オブ・ミュージック」(一七二九‐三四)
コヴェント・ガーデン王立劇場でのオペラ(一七三四‐三七)
オペラかオラトリオか―混迷のヘンデル(一七三七‐四一) ほか)
作品篇
著者等紹介
三澤寿喜[ミサワトシキ]
1950年長野県岡谷市生まれ。諏訪清陵高等学校卒業。国立音楽大学大学院修了(音楽学)。2003年より「ヘンデル・フェスティバル・ジャパン」主宰。北海道教育大学函館校教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Yoshi
1
バッハとならぶバロックの名作曲家ヘンデルの一生。 音楽室の絵の有名な人程度の認識だったがMETのアグリッピーナを見て感動し、メサイアやエステルなどのオラトリオも聞き始めた。オペラとオラトリオを行ったり来たりする作風とドイツ人でありながらイギリスに定着しオラトリオ文化を作り上げた功績など、実際に作曲家がつくった功績が細かく記されており学びがあった。 バロックオペラはあまりなじみがないためこれからいろいろ見ていきたいと思っている。2020/10/16
psy
0
面白くも興味深く。ヘンデルの作品、もっと聴いてみたいし、オペラも見てみたいです。しかし、このシリーズ、ちょっと誤植が気になるな〜2009/08/30
Ko Yamashita
0
今まで然程興味のなかった作曲家だったが、昨年イギリス総選挙の保守党TVCMにヘンデルの音楽が使われていたのをきっかけに急に声楽作品を中心に知りたくなり読んでみた。CMに使われた「司祭ザドク」は人の情動に物凄く働きかける音楽。その辺の秘密のようなものは読み取れなかったが、参考になった。2020/01/19