内容説明
オペラ通の一ジャーナリストが、これまで有名なわりに実体の知られていないパリ・オペラ座の舞台裏をはじめて捉える。歌手、演出家、指揮者たちの隠されたエピソードをはじめ、興味そそられる事実が次々に明らかにされ、複雑、怪奇な巨大な組織の実像が浮上する。
目次
第1部 妖精たち(カーテンの向こう側;創造主の足枷;夢の職人たち;運命の水夫たち;舞台の錬金術師;ごくありふれた特別な日)
第2部 人間劇(ゲルマントとヴェルデュランのオペラ見物;理解を超える言葉の数々;世界への扉;伯爵夫人の「一撃」)
第3部 怪人の領分(ガルニエの発明家たち;映画の時間はお休み;一言多い人々;剣士の歓びと苦悩;巨額の失策)