内容説明
今や、民主政は世界の各地で支配的統治形態となるに至った。人口・経済・環境・社会の諸問題は国民的政府だけでは対処し得ないものとなっている。これまでの歩みを踏まえて、民主政の深化を期し、もっと地球的規模の政治制度をつくり上げる必要がある。本書は、国民国家を超えるレベルで民主政の諸形態を考察。
目次
第１部 地球民主政（二十一世紀民主政―クレイステネス再訪；イソノミア・イセゴリア・イソモイリア、地球次元の民主政）
第２部 現実政治と新保守主義（ホッブズの影―民主政理論への挑戦；新保守主義とその克服）
第３部 参加と市民社会（直接民主政は近代国家と共存し得るか；民主政の安全弁―反政治的レファレンダムの治療効果；市民社会に何が起こったのか）
第４部 国民、アイデンティティ、共同体（民主政とナショナリズム；文化、アイデンティティ、地球化；失われた共同体を求めて―チャールズ・テイラーと近代性）
