内容説明
近代市民社会の科学的自己認識として、社会学は、いかに近代という時代に対応し、またそこから問題を受けとってきたか。きびしい時代の転換意識をもって、こんにち社会学が直面している論争点に立ちながら、近代そのものが孕む問題性とその特性を問う社会学思想史研究。
目次
第1章 社会再組織の科学的基礎
第2章 ドイツ近代と苦悩の一九世紀
第3章 新大陸の鼓動
第4章 時代への応答―シカゴ社会学の群像
第5章 懐疑と危機の文化
第6章 近代への問いかけ
第7章 産業社会への現代的視角―統合と道徳的再建の試み
第8章 M・ヴェーバーと近代社会
第9章 危機のなかの文化理論
第10章 知識社会学と現代
第11章 迷路の確信者たち