省エネルギーシステム概論―21世紀日本のエネルギーシステムの選択

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784274036200
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C3054

内容説明

本書では、これからの21世紀の脱工業化社会で民生用のエネルギー消費の比率が増大するなかで、日本の都市の基幹的エネルギーシステムとして、欧米の寒冷地型のコージェネレーションシステムより、高効率化された集中発電・広域電力供給方式とヒートポンプシステムの組合せ方式のほうが、はるかに省エネルギー的で、かつ省資源的であり、同時に分散型の自然エネルギー利用の風力発電、光発電などとの整合性もあって、22世紀の本格的な自然エネルギー・再生エネルギー時代に移行するためにもより優れた方式であるという著者の認識をもとにまとめられている。また、本書は日本の高すぎるエネルギー料金、歪んだ料金体系が、合理的なエネルギーシステムの選択を阻害しているだけでなく、国民のエネルギー問題への関心をむしろ阻喪させてしまっているとの懸念から、あえて専門外の問題をも取り扱っている。

目次

地球環境問題と省・新エネルギー政策―日本はCOP3の約束を守れるか
日本の民生用エネルギー供給システム―電力、都市ガス事業の現状と課題
矛盾する総括原価制と規制緩和策―高すぎる日本のエネルギー料金
エントロピーの法則とは―エネルギーは消費されるか
熱機関・電力変換とコージェネレーションシステム―コージェネは本当に省エネなのか
冷凍機とヒートポンプ―ユビキタスなヒートポンプの役割
燃料電池実用化への課題―PAFCは本当に実用化したのか
再生可能エネルギーの開発―新エネルギーはどこまで期待できるか
住宅の省エネルギーシステム―21世紀の住宅のエネルギーシステムは?
ビルの省エネルギーシステム―増えつづけるのかビルのエネルギー消費
未利用エネルギーの活用
地域冷暖房と都市環境

著者等紹介

田中俊六[タナカシュンロク]
1971年3月早稲田大学大学院理工学研究科建築学専攻博士課程単位取得退学。1971年10月東海大学工学部専任講師(建築学科)。1979年4月東海大学工学部教授。1992年4月東海大学工学部長。1998年4月~2000年3月東海大学学長。2000年5月~2002年5月(社)空気調和・衛生工学会会長。現在、東海大学工学部教授(工学博士)
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