内容説明
「老後は家族と一緒に」という願いが根強くある。しかし、農村社会にかわって都市型生活が主流となり、早晩世界一の超高齢社会に突入する日本では、もはや老後の面倒を家族の善意に頼ることは不可能だ。本書は、福祉先進国スウェーデン、民営化の嵐ふくイギリス、福祉の商品化をおしすすめたアメリカの3国の実情をふまえ、21世紀日本における福祉の展望を探る。
目次
「高齢化社会危機」論と高齢者の生活の危機
先進資本主義国における老人福祉(スウェーデンの老人福祉;イギリスの老人福祉;アメリカ合衆国の老人福祉)
日本の現実(家族扶養の行きづまり;高齢者が人間らしく生きる条件)
21世紀への展望(福祉の歴史と原則;協同を基礎とする福祉)