内容説明
ハーディ不朽の名作『日陰者ジュード』を21世紀的視点から読み直す11の試み。研究者のみならず、大学生、大学院生が小説の読み方・論じ方の現状を知る上で最適の論文集。
目次
第1章 小説の世界と映画の世界―『日陰者ジュード』と『日蔭のふたり』
第2章 「歩く」文化から「鉄道」の文化へ―近代の移動と自己形成
第3章 「僕たちは多すぎた」―リトル・ファーザー・タイム再考
第4章 「彼女を誰が打てるか?」―アラベラのための弁明
第5章 ヴィクトリアン・ヒロイン、ポストモダン・ヒロイン―彼女たちのセクシュアリティ
第6章 アレゴリーの復権―リトル・ファーザー・タイムのための弁明
第7章 「儀文は殺す」―省かれた聖句
第8章 開かれた結末―ハーディ文学の現代性
第9章 「婚姻届」という免罪符―社会制度としての結婚
第10章 「叩けどされど開かれず」―排除の構造
第11章 比喩で編まれた物語―発話とメタファーの構造
著者等紹介
那須雅吾[ナスマサゴ]
同志社大学名誉教授
福岡忠雄[フクオカタダオ]
関西学院大学教授
金子幸男[カネコユキオ]
西南学院大学助教授
風間末起子[カザママキコ]
同志社女子大学教授
北脇徳子[キワタキトクコ]
京都精華大学教授
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