出版社内容情報
《内容》 厳密な本文校訂による決定版。本邦初訳部分も含む。わが国のナースに広く親しまれているF.ナイティンゲールの著作の中でもっともよく知られている著作に,気鋭のナイティンゲール研究家が厳密な本文校訂にもとづき,未発表部分を追加して,読者の理解を助ける詳細な注を付した決定版。原書の第1版から第3版までの詳細な書誌学的考察も収録。 《目次》 「看護覚え書」について 「看護覚え書」執筆の背景 「看護覚え書」の初版・他 ナイティンゲール「看護覚え書」 (はしがき 要約) 初版出版年代特定の手引き
内容説明
本書は、『看護覚え書』の3つの版に伴う経緯を、綿密な調査に基づいて、34ページにわたる序論で展開し、続いて本論の「覚え書」がナイティンゲールの真に意図したとおりに、まず系統的な要約目次を提示している。
目次
『看護覚え書』について(『看護覚え書』執筆の背景;『看護覚え書』の初版;第2版;第3版;本版;計画と出版;結び)
ナイティンゲール『看護覚え書』(はしがき;要約)
初版出版年代特定の手引き
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
warimachi
1
「小説の誤りに関する所見」の項の「いとこ同士の恋愛は好まれるテーマである。作家は、自分が人類に対する神の計画をどのくらい邪魔しているのかを考えることはない」には笑ってしまった。2012/08/21
みみげ
0
看護の原点に戻るために読みました。看護とは患者さんが持つ自然治癒力を高めるために環境を整え、些細な悪化の兆候の観察を怠らないことなのだと学びました。病棟勤務は忙しくて換気やリネンの清潔さについて疎かにしてしまうことがあります。確かに自分が患者さんの立場なら清潔な病室のほうがいいので、忙しくても基本を忠実に守ろうと思いました。ナイチンゲールさんの皮肉な文体、嫌いじゃないです笑2020/09/21