内容説明
本書は、１９９０年代にアフリカ各地で起こったさまざまな政治経済変動と、農村社会の動向との相互関係を明らかにしたものである。ルワンダ、南アフリカ、ケニア、コートディボワール、ガーナ、ザンビア、エチオピア、タンザニアを事例として取り上げ、それぞれの国における政治経済変動と農村社会との相互関係を分析した。平成１１年度および１２年度にアジア経済研究所で実施された「現代アフリカにおける国家、市場、農村社会」研究会、および「現代アフリカの政治経済変動と農村社会」研究会の成果である。
目次
現代アフリカと農村社会
第１部 政治変動と農村社会（ルワンダの政治変動と土地問題；南アフリカ白人農場地帯における土地改革；ケニアの複数政党制化と農村社会；コートディボワールにおける換金作物生産と一党制成立過程―ＰＤＣＩの組織化戦略と「脱プランター化」）
第２部 経済自由化と農村社会（自由化のなかの小農輸出作物生産―ガーナにおける輸出用生パイナップルの事例から；ザンビアにおける農業政策の変化とベンバ農村；エチオピアの経済自由化政策と社会変容―皮流通の事例；タンザニアの経済自由化と農村零細企業の形成過程―メル人社会における乳牛飼養と牛乳家内加工）
著者等紹介
高根務［タカネツトム］
日本貿易振興会アジア経済研究所地域研究第２部
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