出版社内容情報
カオス理論，数値シミュレーション等の発達に伴い急激な進展をみせている非線形現象の世界をその基礎から応用まで詳述。〔内容〕エッジ層の考え方／水面波の生成／大気と海洋／音響衝撃波／空力音／熱流体系のカオス／乱流／噴流中の渦構造
【目次】
1. 浅水波ソリトンの伝播におけるエッジ層の考え方
1.1 はじめに
1.2 エッジ層の考え方
1.3 浅水波の定式化
1.4 エッジ層の定式化
1.5 エッジ層の適用例
2. 水面波の生成における非線形現象―カオス，ソリトン，共鳴現象―
2.1 はじめに
2.2 容浮の加振によって作られる水面波
2.3 局在した底の地形変化によって作られる水面波
2.4 造波機の共鳴的運動によって作られる水面波
3. 大気と海洋における波の流れの相互作用
3.1 はじめに
3.2 ２次元乱流と東西縞の形成
3.3 成層圏の準２年振動
3.4 成層圏の突然昇温
3.5 中規模渦による海洋深層流の駆動
3.6 赤道中層反流の形成機構
4. 非線形音波と音響衝撃波の伝播の理論
4.1 はじめに
4.2 線形音波
4.3 非線形音波
4.4 鋸歯状波とＮ波
4.5 散逸性流体中の平面音響波の伝播―バーガース方程式による記述―
4.6 球面波と円筒波の非線形伝播
4.7 強非線形平面波の伝播
5. 空力音―渦音とジェット騒音―
5.1 はじめに
5.2 音波と音源
5.3 空気力学的な音の発生
5.4 渦音理論
5.5 渦輪の衝突
5.6 渦・物体の相互作用―２重極性の渦音―
5.7 エッジ音
5.8 ジェット騒音
6. 熱流体系に見られるカオス
6.1 はじめに
6.2 カオスの定義
6.3 位相空間
6.4 力学系
6.5 カオスの中にひそむ普遍性―フラクタル構造―
6.6 カオスにいたる道
6.7 ロジスティックマップ
6.8 力学系の性質を調べる方法
6.9 リアプノフ指数
6.10 ２次元熱対流モデル
6.11 熱流体の数値解に見られる分岐現象
7. 宇宙における流体の非線形現象
7.1 はじめに
7.2 宇宙物理学と流体力学
7.3 宇宙のガスの流体現象
7.4 Ｘ線銀河団の銀河間物質の熱的不安定性と磁場の影響
8. 乱流のエネルギー伝達
8.1 乱流運動
8.2 流体の運動方程式
8.3 乱流の構造
8.4 ラージェディシミュレーション
8.5 スモールエディシミュレーション
8.6 一様等方乱流
8.7 コルモゴロフ理論
8.8 数値乱流
8.9 エネルギースペクトル
8.10 エネルギー伝達
8.11 三成分相互作用
8.12 スケール局所性
8.13 誤差場の成長
9. 噴流中の渦構造
9.1 はじめに
9.2 円形噴流中の渦構造
9.3 非円形噴流中の渦構造
9.4 渦構造の操作による噴流の制御
10. 剥離流れの構造と正弦波撹乱に対する応答
10.1 基本的な剥離流れ
10.2 乱流剥離泡の基本的特性
10.3 乱流剥離泡の周期的撹乱に対する応答
11. 索 引
【編集者】
井 上 良 紀， 木 谷 勝
【著者】
井 上 良 紀， 飯 田 誠 一
神 部 勉， 木 田 重 雄
木 谷 勝， 杉 本 信 正
竹 内 謙 介， 豊 田 国 昭
羽 部 朝 男， 船 越 満 明
目次
１ 波の非線形現象（浅水波ソリトンの伝播におけるエッジ層の考え方；水面波の生成における非線形現象―カオス、ソリトン、共鳴現象；大気と海洋における波の流れの相互作用；非線形音波と音響衝撃波の伝播の理論；空力音―渦音とジェット騒音）
２ 乱れの発生と発達（熱流体系に見られるカオス；宇宙における流体の非線形現象；乱流のエネルギー伝達；噴流中の渦構造；剥離流れの構造と正弦波攪乱に対する応答）
