生物学―分子が語る生命のからくり

個数:

生物学―分子が語る生命のからくり

  • 出版社からのお取り寄せとなります。
    入荷までにおよそ1~3週間程度かかります。
    ※商品によっては、品切れ等で入手できない場合がございます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷までの期間】
    ■通常、およそ1~3週間程度

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆上記期間よりも日数がかかる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆品切れ・絶版等により入手できない場合がございます。
    ◆品切れ・絶版等の確認に2週間以上かかる場合がございます。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • 店舗受取サービスはご利用いただけません。

  • サイズ B5判/ページ数 158p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784254171037
  • NDC分類 460
  • Cコード C3045

出版社内容情報

基礎知識なしでも理解できる内容。〔内容〕生命の起源/生命を支える巨大分子/細胞の構造と機能/シグナルの受容と伝達/細胞増殖とその制御/細胞分化と形づくり/内部環境を維持するしくみ/環境シグナルへの応答と適応/分子進化。

【目次】
1. 生命の起源
 1.1 自然発生説
 1.2 生命以前の有機分子の合成
 1.3 熱水噴出孔での生命起源説
 1.4 核酸の合成と化学進化
 1.5 遺伝暗号の起源と進化
 1.6 生物と無生物の間
 1.7 少なくとも30億年前に原始生物は存在した
2. 生命を支える巨大分子
 2.1 多様な働きをするタンパク質
  2.1.1 タンパク質の構造
  2.1.2 タンパク質を生体から取り出す
  2.1.3 タンパク質の働き:ヘモグロビンを例として
 2.2 遺伝情報を伝える核酸分子:DNAとRNA
  2.2.1 DNAとRNAの構造
  2.2.2 DNAの塩基配列は簡単に決定できる
  2.2.3 遺伝子が設計する最終産物は2種類のRNAとタンパク質である
  2.2.4 遺伝子の構造:エキソンとイントロン
  2.2.5 DNAを自在に増幅する夢の技術PCR法(ポリメラーゼ連鎖反応)
  2.2.6 PCR法の応用
3. 細胞の構造と機能
 3.1 顕微鏡の原理と細胞研究の手法
 3.2 真核細胞と原核細胞
 3.3 細胞の構造:一般的な細胞
 3.4 細胞の構造:原生生物の多様な細胞構造
 3.5 単細胞から多細胞へ
 3.6 細胞膜の構造
 3.7 細部膜の機能:膜輸送
 3.8 細胞膜の電気的特性:静止電位
 3.9 細胞膜の電気的特性:活動電位
 3.10 1個のチャネルの開閉を解析する:パッチクランプ法
 3.11 Na+-K+ポンプの働き
 3.12 単細胞生物の場合
 3.13 核の構造
 3.14 リボソーム:タンパク質を合成する
 3.15 核小体:タンパク質を組み立てる
 3.16 ミドコンドリア:ATPを合成する
 3.17 リソソーム:細胞内消化の場
 3.18 小胞体とゴルジ体:タンパク質の修飾と輸送先の選別をする
 3.19 細胞骨格とは
 3.20 アクチンフィラメントによる膜の裏うち
 3.21 アクチンフィラメントの重合と脱重合
 3.22 筋収縮の分子メカニズム
 3.23 微小管の構造
 3.24 太陽虫の軸足内微小管
 3.25 染色体の移動
 3.26 微小管は細胞内のベルトコンベヤーとして働く
 3.27 繊毛運動
 3.28 中間径フィラメント
 3.29 単細胞生物の収縮性フィラメント:ATPを必要としない収縮系
 3.30 細胞の接着にかかわる分子
4. シグナルの受容と伝達
 4.1 Gタンパク質共役型受容体
 4.2 ロドプシン/Gタンパク質による光シグナル変換
 4.3 Gタンパク/サイクリックヌクレオチド/Aキナーゼの系
 4.4 Gタンパク/脂質/Cキナーゼの系
 4.5 キナーゼ系受容によるシグナル伝達
 4.6 チロシンキナーゼ系受容体は低分子量Gタンパク質の一種Rasタンパク質を活性化する
 4.7 チロシンキナーゼ会合型受容体
 4.8 ステロイドホルモン受容体
 4.9 MAPキナーゼ系が複数のシグナルカスケードを統合する
 4.10 骨格筋収縮のシグナル伝達系
 4.11 環境シグナルの受容:網膜の光シグナル受容分子とシグナル伝達
 4.12 環境シグナルの受容:ある種の単細胞生物ではロドプシン以外の光受容体が機能している
 4.13 環境シグナルの受容:匂いの受容体
5. 細胞増殖とその制御 
 5.1 体細胞分裂ではもとの細胞と同じ遺伝情報をもつ娘細胞ができる
 5.2 減数分裂では細胞のもつ染色体数が半減する
 5.3 細胞周期は遺伝子によって厳密にコントロールされている
 5.4 MPFの正体はタンパク質リン酸化酸素複合体である
 5.5 細胞増殖は細胞外からのシグナルによってコントロールされている
 5.6 細胞の分化と増殖の制御のメカニズムは連動している
 5.7 p53タンパク質は異常な細胞を増殖させない安全装置かも知れない 
6. 細胞分化と形づくり
 6.1 細胞が分化するというのは特別な遺伝子が働くということである 
 6.2 細胞は限られた数の遺伝子だけを転写させている
 6.3 転写調節因子が細胞タイプ特異遺伝子をまとめて活性化する
 6.4 不均等な細胞分裂は細胞の運命の分かれ道になる
 6.5 細胞どうしの情報交換が細胞分化の方向付けに重要である
 6.6 動物はさまざまな方法で性を分化させている
 6.7 生殖細胞だけが次の世代に受け継がれていく
 6.8 受精は発生開始の引き金である
 6.9 細胞の分子状態は後戻りできる場合がある
 6.10 発生を進める遺伝子は多くの動物で共通である
7. 内部環境を維持するしくみ-浸透圧調節
 7.1 浸透圧とは?
 7.2 膜の透過性と浸透圧
 7.3 細胞体積の調節のしくみ
 7.4 調節型順応型
 7.5 脊椎動物:特に魚類の場合
 7.6 上皮輸送
 7.7 無脊椎動物の場合
8. 環境シグナルへの応答と適応
 8.1 ミツバチの驚くべきコミュニケーションの方法
 8.2 変態が昆虫の繁栄をもたらした
 8.3 変態はホルモンによって制御されている
 8.4 昆虫の変態は細胞のプログラム死をともなう
 8.5 環境の周期性と生物時計
 8.6 昆虫は昼と夜の長さを測って季節を知る
 8.7 体内時計のありか
 8.8 光シグナル受容分子
 8.9 生物時計の分子機構
9. 分子進化
 9.1 タンパク質やDNAから生物の進化の歴史をたどる
 9.2 タンパク質から未知の生物の類縁を探る
 9.3 太古のDNA を復元する
 9.4 DNAが語るヒトと類人猿の密接な関係
 9.5 分子から見た生物の系統
10. 参考図書・文献
11. 引用文献
12. あとがき
13. 索  引 

【編集者】
松 岡 達 臣, 松 島   治
【著者】
佐 藤 勝 幸, 鈴 木 知 彦
原 田 哲 夫, 藤 原 滋 樹
松 岡 達 臣, 松 島   治
渡 部 嘉 哉
 

内容説明

本書では、生物学のミクロな領域の最前線を、わかりやすく分子の言葉で説明することを目的にした。特に、生物学をサイエンスの主流へと導いた研究(その多くはノーベル賞の対象となった)は可能な限り紹介した。個体の生命のからくりの実体は、遺伝子発現を含むシグナル伝達系であるといっても過言ではない。本書ではシグナルの流れに着目し、これに携わる役者たち(分子)に的を絞ってさまざまな生命現象について詳しく記述した。最近、生命の設計図(DNA)に刻まれた暗号は、地球上に生命が誕生して以来生命が辿った進化の歴史をも語り始めた。本書では、生命の起源や分子進化についても最近の研究を紹介した。

目次

1 生命の起源
2 生命を支える巨大分子
3 細胞の構造と機能
4 シグナルの受容と伝達
5 細胞増殖とその制御
6 細胞分化と形づくり
7 内部環境を維持するしくみ―浸透圧調節
8 環境シグナルへの応答と適応
9 分子進化