感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
49
手塚エッセンス満載。「虚像」はBJが小学校時代の恩師を救う。短い中に裏を描く。「悲鳴」は美声で放送部の花だった娘の苦難。真剣でない患者に厳しいBJ。「山手線の哲」はスリと警部。「焼け焦げた人形」はヤクザ親子の火傷。結末が手塚らしさ。「万引き犬」はラルゴの秘密。📚️何度も読んだ話だが、色褪せないのは流石。このシリーズは図書館にあるので全巻紹介したい。2023/10/04
gtn
22
「虚像」の章。実際はどうであれ、胸襟を開き、話に耳を傾け、共感同苦してくれた先生は、生徒にとって、いつまでたっても恩師。そして、時を経て、今度は生徒が先生を救う。人と人のつながりは、その繰り返しかも。2023/07/30
水生クレイモア
12
登録以前に読了
kanata
11
恩師が薬中になっていたのを更正したり、声を出さずにいられない放送部のマドンナの声帯を直したり、やくざのものを盗んだ制裁で切り取られたスリの指を直したり。ピノコはブラックジャック一筋。鯉を育てる青年の話が好き。2017/10/22
海恵 ふきる
10
表紙がハンサム過ぎてまじまじと見てしまう。ピノコからのラブレターに入った四つ葉のクローバーをみつめる先生は、いったい何を思っていたんだろうか。先生にあんな顔をさせるのはピノコちゃん、貴女しかいないわよ。『山手線の哲』は好きな話だ。「お前を逮捕するのは俺しかいない!」みたいな不思議な絆に心をうたれるタチなのかもしれない。手塚先生の描くムーミンが可愛い。大好きな先生の前でオナラを出し続ける羽目になったピノコも可愛い。アニメではラルゴは生きて飼い犬になっているのが救い。解説の家元が手塚先生にゾッコンなのも良い笑2019/05/17