ちびくろサンボとピノキオ―差別と表現・教育の自由

ちびくろサンボとピノキオ―差別と表現・教育の自由

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784250900426
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0036

内容説明

『ちびくろサンボ』や『ピノキオ』の絶版・回収、図書館での閲覧制限は妥当か否かを、子ども文化、表現・教育の自由の観点から、詳細に論じる。

目次

第1部 『ちびくろサンボ』と人種差別(『ちびくろサンボ』の評価;表現の自由と知る権利;教育の自由と学習権)
第2部 『ピノキオ』と障害者差別(『ピノキオ』問題の経過;『ピノキオ』をめぐる作品評価;『ピノキオ』をめぐる障害者差別論考;『ピノキオ』の回収・閲覧不可能措置問題)
付論 表現・出版の自由と削除要求・糾弾(出版の自由と削除・増補問題―『長崎市長への7300通の手紙』をめぐって;報道の自由と人権番組の可能性―「朝まで生テレビ・人権と部落問題」の反響と今後;「こわい」意識と糾弾路線)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

viola

7
これよりも後に書かれた『焼かれたちびくろサンボ』とちびくろサンボに関しては被るところが多いです。ピノキオがそこまで非難されるっていうのはおかしいのでは・・?著者も疑問視しています。絶版にして解決する問題?むしろ教材として使った方が・・。身体障害者差別って言うけれど、読書離れの弊害なんじゃないの?という気も。色々考えさせられます。「障害者を悪者に描いてはいけないと考える方に、障害者に対する偏見があるのではないか。障害者には善人もいれば悪人もいるのであり、健常者にも善人もいれば悪人もいるのである。」2011/07/17

コットン

1
議論が必要。2014/05/03

kaizen@名古屋de朝活読書会

1
文学であれば、何を書いてもよいかどうか。 売れなければ問題にならなかった作品も、売れてしまうと問題になることがある。 最大の課題は、なぜ売れたか。売れたことによる影響は何か。 その視点での議論が不十分かもしれない。 人としての議論は、きちんと提示されている。 マスとしての影響の議論が不十分なまま、出版停止、図書館での閲覧禁止などの行動を取ったことが、疑問点として残っている。 「ドリトル先生アフリカ行き」が、欧米では評判がよくなく売れなかったことと、 「ドクタードリトル」という映画が、黒人を2011/09/16

Chunko

0
一応図書館学の端くれを学んでいる以上読んでみようかと思った本。これまでこの手の問題は、はっきり言って言いがかりとしか思えなかった。被害妄想の気があるのでは。自意識過剰すぎる。全部自分のこと言われてると思っているというか…世間の人はそんなに暇じゃないだろう。で、この本はそういう間抜けな言いがかりに一つずつ丁寧に反論している本。いや、お疲れ様です。1994/04/02

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