Tokuma novels
新書版 ルー=ガルー―忌避すべき狼

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  • サイズ 新書判/ページ数 582p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784198506537
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

この物語の主人公は14歳の少女たち。2030年代の都市。清潔で、無機的な徹底した管理社会だ。少女たちは、携帯端末を持ち、全ての行動は把握されている。世界はモニタの中だけに存在していた。希薄な現実感。ところが14~15歳の少女ばかり狙った連続殺人事件を契機に、少女たちが仮想の世界から飛び出す。巨大な敵との戦いのなかで、彼女たちが見出したのは…。

著者等紹介

京極夏彦[キョウゴクナツヒコ]
1963年生まれ。94年『姑獲鳥の夏』(講談社ノベルス)で衝撃のデビュー。96年『魍魎の匣』(講談社ノベルス)で第49回日本推理作家協会賞(長篇部門)を受賞。97年には、『嗤う伊右衛門』(中央公論社)で、第25回泉鏡花文学賞を受賞。2003年『覘き小平次』(中央公論新社)で第16回山本周五郎賞を受賞。2004年『後巷説百物語』(角川書店)で第130回直木賞を受賞。また、グラフィックデザイナーとして、綾辻行人著『眼球綺譚』(集英社)、歌野晶午著『葉桜の季節に君を想うということ』(文芸春秋)等、装丁の仕事も多く手がけている。水木しげる率いる「世界妖怪協会」のメンバーとして日本文化の“怪”を追求する一方、妖怪絵師としてリトグラフ展を開くなど活動の幅は広い
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

8
続編の前に再読。京極さんの描く近未来、随所に京極さんらしさがちりばめられていて、違和感なく読めました。前回読んだときは続編が出るなんて思ってもみなかったのでこれから楽しみ。2012/02/15

井上サーモン

4
ノベルズで再読。歩未がカッコ良かった記憶しかないかな~と思っていたら、意外に他の本とのリンクを思い出して、事件の核も思い出した。終盤、カメ三号で乗り込んで暴れるところがスキだなぁ。2がどんなフウなのか、今から楽しみ。 たしかに世の中、白黒だけじゃない。2011/11/18

APIRU

3
ヒトのつながりは…面倒臭い。 - 時代はおそらく十数年後の近未来。他者とのやりとりは主に端末を通した情報の授受。いわゆる人間関係が希薄な無味乾燥な世界。だからといってそれが悪いとか不幸だとか決まるものではないのかもしれない。逆に愛情だの友情だの家族の絆だのを押し付けがましく神聖視するのもなにか違うように思ってしまう。清潔を装った社会。どれだけ技術が進歩しようと人間はやはり動物。その身体は実際は汚らしい。2017/08/26

深海魚

3
続編刊行に際して、七年ぶりの再読。割と内容は覚えていた。こんな社会になってたら嫌だなぁと思いつつも、それなりに快適かもしれないなとも思う。いずれ人間はこうなっていくのだという気もする。少なくともこの時代の人々の価値観は、自分にとっては心地良いものではあった。続編も楽しみ。2011/10/22

Ich_co

3
読者予想の未来を舞台に書かれた話。大人に深みがないと、対比としての子どもに魅力がでないかも。長かったけど、さらっとした話でした。2010/06/15

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