文春新書
人間は遺伝か環境か?遺伝的プログラム論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 176p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604852
  • NDC分類 467
  • Cコード C0245

出版社内容情報

我々の人生を決めているのは、遺伝子?環境?それとも……。

遺伝的にダメなら、どんなに努力したって結局大したことはない!
いや、環境さえよければ、努力次第でそこそこに成功する!
さて、あなたは遺伝派?環境派?
動物行動学の権威が解き明かす「遺伝と環境」の驚くべき仕組み!?

内容説明

遺伝という漠然としたものを、遺伝的プログラムとその具体化という視点から捉え直した動物行動学の第一人者による試論。遺伝か環境か。最新の研究成果がここに。

目次

第1章 オタマジャクシはカエルの子
第2章 大人になるのは大変だ
第3章 人間―この集団で生き育つもの
第4章 人間の子どもはどう育つ?
第5章 人間と言語の不思議な関係
第6章 誰もが抱く疑問
対談 なぜ今「遺伝的プログラム」なのか?―日高敏隆×佐倉統

著者等紹介

日高敏隆[ヒダカトシタカ]
1930年生まれ。東京大学理学部動物学科卒。東京農工大学教授、京都大学教授、滋賀県立大学学長を経て、現在、総合地球環境学研究所所長。日本動物行動学会の生みの親。理学博士。著書に、『チョウはなぜ飛ぶか』(岩波書店、毎日出版文化賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月讀命

24
人は遺伝で決まるものでもなければ、環境によって決まるものでもない。その両者によって作られるが、そのどちらかに偏って考えているという発言をよく耳にする。育児教育の場においてその傾向が強いが、そうした現実をふまえて遺伝と環境の関係を線引きしておこうというのが本書の意図だろう。結論的には、「環境によってなんとでもなる」という色合いが濃いのではなかろうか。これは私の持論だが、生物には突然変異があり、その結果環境に適したものが生き残ってきた。遺伝だけだとその種は滅んでしまい、しかるに環境の果たす役割は大きいと思う。2010/03/20

kaizen@名古屋de朝活読書会

22
#感想歌 遺伝的プログラム論意味難解遺伝環境頻度確率 静的なことは決まるが動的なことは環境依存もあると2017/08/13

Lee Dragon

5
これは非常に面白かった。 人間という生き物を他の生き物を研究することであぶりだそうとした日高さんはあっぱれである。2014/11/17

広岡駿一

1
例え話が上手で、なるほど確かに遺伝の影響も大きく、環境の影響も大きいとわかった。大学生として、レポートを書くときの参考文献として使わせていただきました。2017/07/03

さけ

1
ヒトからはヒトが産まれる…当たり前だけど、障害なんかはあってもヒトと識別できる形を保って産まれてくるのって確かに不思議。考えたこともなかったけど…。 結局、環境に寄って遺伝プログラムが具現化するタイミングは違ってくるけど、大枠としてのヒトの機能の発達タイミングは動かしようもなくプログラムされているってことかな? 2017/11/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/461024
  • ご注意事項