文春新書
デフレはなぜ怖いのか

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  • サイズ 新書判/ページ数 180p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604074
  • NDC分類 337.9
  • Cコード C0233

内容説明

デフレとは物価がある期間にわたって持続的に下落することである。戦後の日本ではごく短い一時期を除いて物価の上昇が続き、新聞などが作り出す「世論」も物価上昇=悪と決めつけてきたので、最近のデフレ傾向を「物価が下がるのだから結構じゃないか」と歓迎するむきもある。しかし、実はデフレこそが経済を破壊し、国民生活を破綻させる「悪の権化」なのだ。デフレ発生のメカニズムとそれを克服する方法を誰にでもわかるように示した好著。

目次

第1章 デフレーションとは何か
第2章 デフレで何を失うのか
第3章 なぜデフレが続いているのか
第4章 どうすればよいのか
第5章 19世紀にはなぜデフレが続いたのか
第6章 アメリカの大恐慌とデフレ
終章 なぜ人々はデフレを終わらせようとしないのか

著者等紹介

原田泰[ハラダユタカ]
1950年、東京生まれ。東大農学部卒業後、経済企画庁入庁。同庁調査局海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長、内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官などを経て、現在、大和総研チーフエコノミスト
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビイーン

25
民主党政権時の平成16年発行。デフレは単に物価を引き下げるだけでなく、生産と雇用を停滞させる。デフレもインフレも金融政策の結果なのだ。デフレで利益を得る人達は、公務員、規制緩和で働く人々、年金生活者である。なるほど自治労や労働組合、年金生活者等から多く支持されている政党にはデフレ脱却政策が出来ない理由がよく分かる。2019/06/17

wang

0
デフレ=悪の理由説明が3分の1。残りはどうすれば脱出できるのかの回答。理由説明は結局経済成長しないというデフレスパイラル=悪とほとんど変わらない。脱出もマネーサプライを増加させればいいだけというが、日本では金融緩和しても借り手がいないので増やせない現状をふまえた議論がなく稚拙な原則論にしかみえない。期待はずれ。2011/03/07

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